■リスクを最小限に運用したい慎重派
「まずは3通りに共通なのですが、預貯金を確保することです。万が一の事故や病気、リストラなどに備えて、絶対に減らずいつでもすぐに使える預貯金が大切です」
資産の安全性を最優先する慎重派だと、預貯金は生活費の1年分を確保したい。
「次も共通で、節税対策を兼ねてiDeCoです。掛け金の上限までかけましょう」
ただし、選ぶ銘柄はそれぞれ違う。慎重派は、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券の「4資産均等ファンド」などのバランス型ファンドがいいという。
「残りの資金は安全性Aランクの国債がいいでしょう。元本保証で安心です」
■多少のリスクをとりつつリターンを高めたいバランス派
3通り共通の“預貯金”は、生活費6カ月~1年分を。
「リフォームなど3~5年以内に使う予定のある資金は国債で確保しておきます」
“次のiDeCo”は今大人気の「全世界株式(オール・カントリー)」などを選ぼう。
「全世界と範囲は広いものの、株式に限定しての投資です。債券が組み込まれない分リスクは少し上がりますが、リターンは上々です」
資金に余裕があれば、NISAの成長投資枠で「高配当利回り株ファンド」に投資する手も。
「高配当株に投資するファンドで、配当が年4回出るものも。生活費の足しにできますよ」
■ハイリスクでもいいから、お金を増やしたい冒険派
冒険派とて“最初の預貯金”は必須。3~6カ月分は死守しよう。“次のiDeCo”は掛金上限まで、昨今好調が続くアメリカ株をねらおう。「S&P500」などがおすすめだそう。残りはNISAの成長投資枠で個別株を買うとよい。
「もっともリターンが望めるのは個別株。ただ個別株が不安なら、『S&P500』か『ナスダック100』などの投資信託を。NISAの枠を使い切ったら、一般口座などでも株式投資に励むといいでしょう」
3通りのどれを選ぶかはあなた次第。自分に合った賢い組み合わせを見つけて、老後資金の目標2千万円を達成しよう。