揚げ物の下にレタスはNG…では敷いてもいい葉物は?食中毒を防ぐお弁当テクニック15
画像を見る ラップにご飯をのせて包み、おにぎりを作り、そのままお弁当箱に入れてはダメ(写真:PIXTA)

 

■「水分を出さない」を心がけることが大切

 

とにかく、水蒸気、ソース類、煮物、野菜など「水分」を出さないことがいちばんのポイント。

 

「まず、ソースなどの液体をおかずに直接かけて盛り付けするのはNGです。

 

保冷剤をのせておくことで、数時間は冷やせるとはいえ、食べるときには、外気温の近くまで温まってしまっている可能性もあります。

 

するとソースの『水分』、おかずの『栄養』、お弁当の『温度』と、菌が増殖する3条件がそろってしまうんです」

 

同様に、お弁当の“映え”重視でレタスなどの葉物をおかずの下に敷いてしまいがちだが、時間がたつと葉物野菜の水分とおかずの栄養が合わさってしまうためこれもNGだ。

 

「同じ葉物でも、大葉は抗菌作用があるので、水分を取り除いた状態であれば、敷いてもです」

 

■「夏のお弁当対策」のコツは以下を確認して!

 

【1】おかずに少量のソーズをかけるのはダメ

ソースを直接かけると、水分と栄養で菌が増殖しやすくなる。食材は水分の少ない状態で保つことが大事なので、ソースやしょうゆなどの調味料は小分けのパックになっているものなどを使用

 

【2】おかずは小分けにする

菌に汚染されている食材があったとき、小分けにしていないと増殖しやすくなる。おかずは一個一個、個別に隔離することで、食中毒のリスクが減る

 

【3】茹でたブロッコリーはしっかりと水気を切る

なるべく水分が少ない状態にして入れることが大事。ブロッコリーの房のところなど、水分がたまりやすい部分はキッチンペーパーなどで拭き取る

 

【4】ふりかけはしっとりタイプより乾物のふりかけを

しっとりタイプのふりかけも、菌数管理はされているが、パックや瓶からすくう際のスプーンに菌がついている場合もあるので、清潔なスプーンで。もちろん、乾物のふりかけのほうがより安全

 

【5】抗菌シートはかぶせたほうがいい

抗菌シートは、わさび成分などが含まれており、実験データで、シートがある場合の抗菌効果が報告されているので、有効

 

【6】揚げ物の下にレタスを敷くのはNG

レタスは、水分を多く含んでいるので、菌が増殖しやすい。逆に大葉は抗菌作用があるので、きちんと水分を取り除けば、敷いても問題ない

 

【7】ラップにご飯をのせて包み、おにぎりを作り、そのままお弁当箱に入れてはダメ

熱で水蒸気が残るとNG。粗熱や余分な水蒸気を取り除いた状態ならラップで包んでもOK。アルミホイルで包んでも可

 

【8】素手でおにぎりを握るのは絶対ダメ

これは絶対NG。手はきちんと洗っていても、滅菌はできないので、素手で握るのは禁物。おかずを盛り付ける際も、お箸、ビニール手袋を使用すること

 

【9】味付けを濃いめするのはNG

多少味を濃くしたからといって、消毒や、菌の増殖を抑えることにはならない。それより、濃いめにすることで、塩分過多になるほうが生活習慣病リスクが高まる

 

【10】夏野菜のきゅうりを入れるのもダメ

きゅうりは、基本、加熱せず生で食べるので、水分が多め。お弁当箱に入れて時間がたつと水分が出てくるので、菌が増殖する原因になる

 

【11】ミニトマトはヘタを取って入れる

ブロッコリーの房同様、ミニトマトのヘタは雑菌が繁殖しやすいので、外すこと

 

【12】保冷剤は弁当箱の上に置く

お弁当を一定以上の温度にしないことが大事。冷気は上から下におりるので、保冷剤は弁当箱のフタの上に置くこと

 

【13】ちくわなどは、なるべく火を通すこと

ちくわやハムなどの調理済み加工品も、より安全を考えるなら、夏場はなるべく火を通すこと

 

【14】ゆで卵の半熟はNG

しっかりと火が通っていないものは、お弁当には使わないように

 

【15】のりはご飯の上にのせてもいい

のり自体はそれほど菌を増殖させるものでもない。余分な水分も取ってくれる

 

以上、15のポイントをチェックして、ぜひ正しい知識で安心のお弁当作りを心がけて!

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