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(写真・神奈川新聞社)

沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に反対するデモが21日、国会前で行われ、全国各地から集まった参加者約2万8千人(主催者発表)が「基地はいらない!基地をつくるな!」と声を上げた。

2014年1月の名護市長選で新基地建設反対を掲げ、再選した稲嶺進市長は「基地はいらないという沖縄県民の民意が示されているにもかかわらず、政府は埋め立て工事を強引に進めようとしている」とあらためて主張。

沖縄県内外の市民らを前に「名護市、沖縄県だけの問題ではない。民主主義、地方自治をないがしろにしている安倍政権を許すことはできない。新基地反対の声を全国に広げていこう」と訴えた。

同じく米軍基地を抱える神奈川からも市民団体などが参加。1973年に空母ミッドウェーが横須賀基地に配備されて以降、艦載機が発着する厚木基地(大和、綾瀬市)の周辺住民は騒音に苦しんでいる。反基地活動を行う「非核市民宣言運動・ヨコスカ」の中川茂さん(61)=横須賀市=は「県内でも米軍機がらみの事故はなくならず、戦闘機の騒音に悩まされている。人ごとではない」と沿道で声を上げた。

「米軍基地を維持するために日本の税金が使われている現実も直視するべきだ」と中川さん。2016年度から5年間の在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)は9465億円と見積もられている。「『島ぐるみ会議』と神奈川を結ぶ会」の高梨晃嘉さん(68)は「基地問題は沖縄だけでなく日本全体で考えるべきこと。神奈川からも声を上げ続ける」と話した。

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