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(写真・神奈川新聞社)

ダンスに手話を取り入れたパフォーマンスで知られる4人グループ「HAND SIGN」(ハンドサイン)が、神奈川県内の中高校で展開してきた「50校公演」が8日、平塚市立大野中学校で達成した。「これから社会で活躍する若者に、手話という一つの言語を知ってもらいたい」と始めてから2年余り。リーダーのTATSUこと中野達朗さんは「もう51校目が決まっている。切りよく100校を目指したい」と思いを新たにしていた。

この日、大野中の体育館は熱狂に包まれた。コントが披露された前半は冷ややかな失笑が漏れるも、後半は一転。米ニューヨークでも高く評価された本格的なダンスが始まると、一気にボルテージが高まった。

終盤、席を立った生徒たちがステージ前へ詰めかけると会場は一体感で包まれ、ダンスと重低音響く音楽に身を重ねていた。

ハンドサインは2005年に平塚市を拠点に結成。09~10年にニューヨークにある世界屈指の舞台「アポロシアター」で2度の優勝、7度の入賞を果たし、同舞台から「公認パフォーマー」の認定を受けた。13年4月にはNHK・Eテレ「みんなの手話」にレギュラー出演。今年はフジテレビ「みんなのニュース」で毎週木曜日に出演している。

TATSUさんは「最初は生徒の反応を確かめるようにやっていった。1校決まり、見てもらってまた1校。一つ一つ丁寧にやっていった結果が50校になって本当にうれしい」と話す。

生徒たちからのアンケート結果にも勇気づけられた。「手話なんて眠くなりそうと思ったけど、実際見たら体を動かして楽しかったという生徒も少なくない。それが僕らの一番やりたいこと。まず知って、一つでも覚えて、興味をもってもらいたい」

この日も、汗だくになり600人余りの全校生徒に向け思いを伝えた。

1年生の男子生徒(13)は「ダンスとリズムに手話を合わせられるなんてびっくり。『ありがとう』『うれしい』『楽しい』という手話も覚えた。興味がわいた」と話していた。

ハンドサインは公私立を問わず神奈川県内中高校の公演依頼を募集する。問い合わせは事務所、電話0463(74)4621。