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(写真・神奈川新聞社)

10日に迫った参院選投開票日に向け、県内1万2282カ所の掲示場に張り出された候補者12人のポスターをリニューアルする動きが続いている。候補者本人に政党幹部らも加わり、計20人前後の顔が勢ぞろい。メッセージ入りシールを追加で貼ったり、ポスター自体を差し替えたりと、アピールを競う。

「最後の1議席を争っています」。無所属の現職候補は選挙戦中盤に一新したポスターで、現状分析をそのまま表現した。推薦を受ける自民党の重鎮らとのツーショットで、自民支持層の目を引く算段だ。

一方、同党の現職候補は「党公認」と記したシールを追加して推薦以上の“優位性”を強調。連立与党の公明党の新人候補も、ポスターに政権幹部らの顔写真入りシールを貼った。

民進党の現職候補はメインに訴えている経済政策に加えて、ポスターの場所ごとに地元選出の地方議員の顔写真入りシールを加え、地域の支援者に浸透を図る。同党の元職候補が貼ったシールには「原発ゼロ! 平和を守る!」。リベラル無党派層の囲い込みを狙う作戦に出た。

共産党の新人候補は、初めて得た生活の党推薦を追加シールで表示し、野党共闘を強調する。

おおさか維新の会、社民党、日本のこころを大切にする党と、政治団体「幸福実現党」の各新人候補4人は、それぞれ党・団体の代表や副党首の顔写真が並ぶ。党の比例票も積み増したい狙いからだ。

対立候補への競争心も相まってポスターのにぎやかさは増す一方だが、掲示場を眺めた有権者からは「顔写真が多過ぎて、誰が候補者か分からない」とも。政治団体「支持政党なし」と完全無所属の新人候補のポスターには顔写真を使わず文字だけが並び、「逆に目を引く」といった声もあった。