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(写真・神奈川新聞社)

辛亥革命や台湾の成立を祝う祭り「双十節」が10日、横浜市中区の横浜中華街で催された。獅子舞や踊りを披露する祝賀パレードなどが盛大に行われ、見守る人々から多くの拍手や歓声が上がった。

 

爆竹や太鼓の音を鳴らしながら中華街大通りや南門シルクロードを練り歩いたパレードは、連休最終日も重なり大にぎわい。スマートフォンで記念撮影したりする外国人観光客の姿もあった。獅子舞が店々を回って商売繁盛を願う伝統行事「採青(ツァイチン)」もあった。

 

今夏から横浜市中区に移り住んだという女性(66)は「中華街、台湾の存在を身近に感じられる機会になった」と話した。

 

パレードに先立ち横浜中華学院で行われた式典では、横浜華僑総会の羅鴻健会長が「(革命を指導した)孫文の横浜滞在中、身辺の世話や警備、通訳に尽くした多くの横浜華僑がいた」などと紹介。台湾や祭りのルーツに思いを巡らし、誇らしげな表情を浮かべる参加者も多くいた。

 

祭りは、1911年10月10日の辛亥革命の日付が十が二つ重なることにちなみ、双十節といわれている。

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