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(写真・神奈川新聞社)

 

阪神大震災や東日本大震災の記憶を風化させまいと、専修大学の学生が被災地の現状などを調べた卒業論文を展示する「東日本大震災、阪神・淡路大震災~被災踏査と論考の軌跡」が19日、川崎市多摩区の同大サテライトキャンパスで始まった。学生らは「被災地では時間の経過とともに新たな課題を抱えていることを知ってほしい」と呼び掛けている。23日まで(22日休館)。入場無料。

 

人間科学部の大矢根淳教授のゼミ生12人が、1年かけて調査した復興の現状、開発に伴う生活の変化などを紹介。神戸市長田区で焼け野原になった御蔵通の復興を調べた4年の西山洋史さん(22)は、区画整理で主導的な役割を担ったボランティアと、再開発後に戻ってきた住民との間で生じたあつれきについてまとめた。「新しい課題が次々と起こり、22年たっても震災は続いている」と話した。

 

大矢根教授は「阪神大震災後に建てられた借り上げ復興住宅の賃貸期限(20年)が切れ、お年寄りが家を追われる事態が起きている。そうした現状を考えるきっかけになれば」と話している。問い合わせは、同キャンパス・電話044(922)0992。