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(写真・琉球新報社)

【糸満】豊年や大漁、無病息災を願う伝統行事「糸満大綱引」が旧暦8月15日の15日、糸満市の糸満ロータリーから白銀堂までの間で開催された。市内外から3万2千人(主催者発表)が訪れ、全長180メートル、総重量約10トンの大綱を南北に分かれて引き合った。制限時間いっぱいの30分間熱戦が繰り広げられたが、2000年以来の引き分けに終わった。

 

市民らは午前8時30分ごろから白銀堂前に集まり、字糸満の10区で前もって作った小綱をまとめ、大綱に仕立てた。千人余の市民が参加した道ズネーと旗頭のガーエー合戦の後、午後6時前に大綱にカヌチ棒が差し込まれた。参加者は「ハーイヤ、ハーイヤ」の掛け声とともに顔を真っ赤にして全力で綱を引き合った。

 

勝負は南が1メートル50センチほど綱を動かしたが、時間内で2メートル以上引かなければならないというルールに従い、引き分けに終わった。

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