image
全国的な不作で野菜の高値が続く=25日、沖縄県那覇市の青果店
(写真・琉球新報社)

 

全国的に台風が相次いで襲来した影響などから野菜類の不作が広がって高値が続き、沖縄県の南大東島では10日前後にレタスが1玉1350円の高値で販売された。沖縄県内小売りでも高値傾向が続き、消費者の財布に“寒風”が吹いている。卸売業務を担う沖縄協同青果によると、競りでは野菜類全般で前年比1・5倍程度の値が付いており、価格が落ち着くのは県産野菜の出荷が軌道に乗る12月まで待ちそうだ。

 

1350円のレタスを販売したJAおきなわAコープによると、高値で販売されたのは10月10日前後に仕入れたもの。仲卸業者から入荷した時点で1玉千円を超えており、南大東島までの輸送費も加えこの値段になった。南大東では通常レタスは300~400円程度という。Aコープは「値段が高過ぎてレタスを仕入れるのを一時的に止めた店もあれば、何とか価格を抑えようとハーフサイズにカットするなど工夫をしている店もある」と厳しい現状を語った。

 

野菜高騰を受け、タコライスを販売する店ではレタスの量を減らすなどの対応を取るほか、八百屋などでも通常200円前後のキャベツ、大根が400円台と高騰している。

 

沖縄協同青果によると、野菜類の競り価格は例年、1キロ当たり200円程度だが、今秋は1・5倍近い300円程度の高値取引が続いている。レタスは秋季の主産地である長野県で秋雨前線が停滞し生育に影響が出たほか、長野県に続いて出荷が始まった長崎県産も不作傾向だ。11月からは本来、県産野菜がシーズンを迎えるが、10月に入っても日中の気温が30度を超える日が続いて生育に影響が出ており、野菜類の価格が安定するのは時間がかかりそうだ。