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小中学生3人が乗ったバイクが転倒し、中学生の少年が死亡した事故の現場=恩納村山田(写真・琉球新報社)

 

恩納村山田の国道58号で12日に小中学生の男女が3人乗りした125ccのバイクが転倒し、那覇市内の中学校に通う男子生徒(15)が死亡した事故で、運転していたのが小学6年の男子児童(12)だったことが22日、捜査関係者への取材で分かった。児童が酒気を帯びた状態で運転していたことも分かった。同乗していた中学生の男女からはアルコールは検知されなかった。

 

石川署は同日、男子児童を自動車運転処罰法違反(過失致死傷、無免許)、道交法違反(酒気帯び)の疑いで県中央児童相談所に送致した。男子児童は事実関係を認めているという。

 

児相は男子児童に対する調査などをした上で処分を判断する。捜査関係者によると、バイクは児童の家族名義だった。小中学生3人は11日、バイクに3人乗りし那覇市内から名護市方面へと向かい、那覇市方面へ戻る途中で何らかの原因で転倒した。同署が2人の供述や走行経路に設置された防犯カメラ映像などを解析し、運転手などを特定した。

 

男子児童の飲酒場所などは分かっていないが、事故後の調べで血中から基準値を超えるアルコールが検知された。亡くなった少年(15)と右鎖骨骨折を負った少女(14)からはアルコールは検知されていない。

 

男子児童は刑事責任能力がない14歳未満のため児童相談所に送致された。

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