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名護市安部の海岸に墜落したオスプレイの残骸を回収する米兵。海上保安庁は現場検証を求めたが米側に拒まれた=2016年12月14日、名護市安部の海岸 

 

【名護】米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが名護市安部の海岸に墜落して13日で1年になる。今年2月に発足した「オスプレイNO 安部のオバア達の会」は平和な集落、暮らしを守りたいと願いを重ねてきた。安部周辺での訓練は今も続く。「命が脅かされている状態は今も変わらない」。会のメンバーは危機感を募らせる。

 

呼び掛け人代表の比嘉良枝さん(88)は「いつ(米軍機が)落ちてくるかも分からない状態を、次の世代に残したんじゃ死んでも死にきれない。私たちの頭上を飛ぶことを許してはいけない」と決意を新たにしている。

 

米軍キャンプ・シュワブや米軍北部訓練場の間に位置する安部区の上空は連日、米軍機が訓練をしている。事故直後、海岸に居合わせた宮城美和子さん(61)は今も事故の衝撃を拭うことができない。「オスプレイが通るたび、墜落するのではと考える。怖い」

 

事故後、米軍はオスプレイの残骸を大量に残したまま、安部の海岸から引き上げた。沖縄防衛局は事故現場付近でオスプレイの残骸を回収しているが、区に対し最終的な作業終了の報告はまだない。

 

安部区に住む男性(73)は事故後、日本政府や米軍に対する諦めが強くなったと話す。「沖縄に基地を押し付ける日本人の頭の中が変わらないと、地元がどんなに声を上げても何も変わらない」と憤る。

 

平穏な安部区を取り戻したいと願う「オバア達の会」は13日も安部公民館で勉強会を開く予定だ。