(図・神奈川新聞) 画像を見る

横浜・みなとみらい21(MM21)新港地区と桜木町駅周辺を結ぶロープウエーを整備する構想が浮上していることが23日、分かった。民間企業が整備、運営し、市は関係機関との調整や許認可手続きなどを支援する見通し。東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年に向けて市が公募、選定した事業提案の一つ。実現すれば、横浜赤レンガ倉庫やよこはまコスモワールドなどが立地する同地区へのアクセス手段の選択肢が広がり、観光客誘致にもつながりそうだ。

 

関係者によると、整備運営を検討しているのは、アミューズメント施設開発の泉陽興業(大阪市)で、同地区と同駅周辺を結ぶ海上の遊歩道「汽車道」沿い約600メートルに索道を整備する構想。同社が経営するコスモワールドへの同駅からのアクセスは現在、汽車道に集中しており、アクセス向上や混雑緩和の狙いがあるとみられる。

 

市はMM21地区や横浜駅、関内駅周辺地区などの都心臨海部の回遊性を高める「まちを楽しむ多彩な交通の充実」を掲げ、昨年10~12月に公費負担を伴わない民間の事業提案を受け付けていた。泉陽興業の構想は市が選定した9企業・団体からの提案の一つで、同様の索道を使った空中交通構想は、横浜駅東口から山下ふ頭までをつなぐ地元企業らの提案がある。

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