盲目のセラピストとして活躍する松山真由美さん(左)と、夫で美容師の信二さん、盲導犬ラシッド=6月28日、読谷村波平

 

【読谷】盲目のセラピストとして活動する松山真由美さん(46)と、夫で美容師の松山真二さん(49)が4月、読谷村波平に「ほっこり美容村アトリエ」を開いた。真由美さんのパートナーの盲導犬ラシッドは村内で初めての盲導犬となる。二人は「日本中の人を笑顔にしたい。読谷には日本中から観光客が集まる。まずは読谷を笑顔にしたい」と話している。

 

大阪で生まれた真由美さんは美容師として働いていたが、2003年ごろから原因不明の視神経の炎症で徐々に目が見えなくなった。大阪の盲学校に通う準備をしていたが、知人から当時読谷村にアロマセラピストを養成する学校があることを聞き、村で技術を習得した。

 

アロマセラピストの資格を取得し美容の世界へ戻ってきた真由美さん。「人を美しくして、元気になってもらうのが好きだったのでうれしかった」と振り返る。大阪に戻り真二さんと店舗を構えたが、「人を元気にするためには沖縄は素晴らしい環境だ」(真二さん)と読谷に戻ることを決意した。

 

盲導犬のラシッドは2015年から真由美さんのパートナーとして活躍する。盲導犬の登録は読谷村内でも初めてで、県内でも例はまだ少ない。真二さんは「入店拒否などはないが、『断られたらどうしよう』という不安はある」と打ち明ける。真由美さんは「これまで認知度が不足していた。理解が広がってほしい」と語り、仕事中の盲導犬に話し掛けたり、なでたりしてはいけないなどの事例を挙げた。

 

真由美さんは「家族や友人など大切な人を癒やせる人が増えるように、セミナーを開講したい」とこれからの展望を語る。将来的には視覚障がい者のセラピストの養成にも取り組みたいと意欲を見せた。

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