緑ヶ丘保育園の神谷武宏園長(左)から落下現場の説明を受ける松川正則市長=10月25日、宜野湾市野嵩

 

【宜野湾】昨年12月に緑ヶ丘保育園と普天間第二小で起きた米軍の部品落下事故の風化を防ぐため、緑ヶ丘保育園の父母らが今月22日に開くイベント「ことりフェス」(同実行委員会主催)について、宜野湾市が後援を断っていたことが12日、分かった。松川正則市長は12日の市議会本会議で理由について「政治的になる可能性が懸念がある」と説明し、市長判断で決定したとした。一方、実行委の与那城千恵美委員長は「子どもを守りたいだけで活動してるのに、なぜ政治的と言われるのか」と市長の対応を疑問視している。

 

イベントは当事者を孤立させないため、子どもや地域住民らと音楽やトークを楽しむことが目的で、歌手の古謝美佐子さんや演芸集団「FEC」のお笑い芸人らが出演する。11月中旬に実行委が市に後援を依頼したが、市から同27日に後援しないことが伝えられた。

 

松川市長は9月の県知事選で、翁長雄志前知事の後継候補への支援を呼び掛けたチラシに「緑ヶ丘保育園のママから」と見出しが付いたコメントがあったことを挙げ「(イベントが)政治的になる可能性が懸念される。公平な立場に立つ市長として後援しないと決めた」と語った。

 

沖縄国際大の照屋寛之教授(政治学)は「市長は日頃から普天間の危険性除去が必要だと言ってきたはずだ。市民から選ばれた市長として事故を風化させないための支援をするのは当然だ」と指摘する。「政治的に利用されるとの発想自体が政治的ではないかと思わざるを得ない」と疑問視した。

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