東西に分かれ、多くの人々が大綱を引き合った「第49回那覇大綱挽」=13日夕、那覇市久茂地の国道58号(新里圭蔵撮影) 画像を見る

 

第49回那覇大綱挽(主催・那覇大綱挽保存会)が13日、那覇市の国道58号久茂地交差点であった。県民や国内外から観光客など約27万人(主催者発表)が詰め掛け東西に分かれた約1万5千人が大綱を引き合ったが、5分で西の綱が切れた。主催者によると大綱が切れるのは初めてで、裁定で引き分けに。通算成績は東の16勝14敗16引き分けとなった。

 

秋晴れの下で繰り広げられた那覇大綱挽は午後4時35分に始まり、「ハーイヤ」の掛け声の下で一進一退の攻防が繰り広げられた。世界一の大きさを誇る全長200メートル・重さ40トンの大綱が切れる珍事にも見舞われたが、終了後は引き手、観客ら参加者全員によるカチャーシーで盛り上がり、フィナーレを迎えた。

 

那覇大綱挽保存会によると、大綱が切れるのは初めて。関係者は「保存状態によって綱の強度が落ちていた可能性もある」としている。

 

海外からの参加者も目立ち、米国ハワイから県系人の義母ヨシコ・ヤマダさん(81)らと参加したトミー・メイソンさん(55)は「こんな大きな綱は見たことがない」と興奮した様子だった。

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