「エル・コマル」のスパイシーな料理とプレミアム・テキーラ 画像を見る

 

【宮古島】スパイシーで飽きない味付けのタコスや豆料理、爽やかな風味のモヒート、甘く上品な味わいのプレミアム・テキーラ―。宮古島市平良の下里通りにあるこぢんまりとした屋台「el comal(エル・コマル)」では、メキシコ風アメリカ料理の「テックス・メックス料理」を堪能できる。宮古島出身の店主・下地亮徳さん(43)が「地味だけど、ずっと食べていられる味」と自ら評する料理を求めて、店には地元客、観光客のリピーターが足しげく通う。

 

店は店主の下地さんと、レシピ考案などの料理監修をする河原利幸さん(58)とで営む。もともと河原さんが神奈川県で南メキシコ料理を提供する同名店を経営していたが、ともに働いていた下地さんの宮古島への移住を機に現在の屋台スタイルで3年前に出店。河原さんは28年間、アメリカのカリフォルニア州やニューメキシコ州で生活しており、現地の家庭の味を日本でも食べたいと思い立ってレシピを考案したという。「だしから丁寧にとった、メキシコ人に笑われない“家庭の味”を日本でも食べられるようにしたかった」

 

自慢のタコスは、香ばしいトウモロコシの風味がするトルティーヤも自家製で、チキンやビーフの具材はシンプルな味付け。数種類のトウガラシで作るこだわりのソースが決め手だ。宮古島産のミントをたっぷりと使ったモヒートも人気で、夕暮れから夜にかけての風を浴びながら外で飲むと格別だ。プレミアム・テキーラやメスカルなど、本場の蒸留酒も楽しめる。

 

河原さんは「いずれ宮古の素材を使い、地産地消で本格的な、先住民たちが作る伝統的なメキシコ料理を宮古島で出したい」と展望を語る。下地さんは「目の前でお客さんの『おいしい』という反応が原動力。宮古島に同じような店はないので、宮古で唯一と言われるような店にしていきたい」と笑顔で話した。

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