ウミガメへの注意を喚起する看板と車止めのポール。看板とポールの間に車両が進入した跡が見える=7日、国頭村の辺戸海岸 画像を見る

 

【国頭】ウミガメの産卵地として知られる沖縄県国頭村の辺戸海岸(通称・宇佐浜海岸)の砂浜で6日までに、砂浜への乗り入れを禁止する車止めポールの脇から、車両が侵入した跡が確認された。県は「海浜を自由に使用するための条例」に基づき、県内のすべての海岸で原則的に車両の乗り入れを禁止している。

 

ポールの横には、ウミガメへの注意を喚起する看板も設置されているが、車両はポールの脇にあるアダンなどを刈り取った上で侵入したとみられる。

 

地域住民によると、同海岸では遊泳や釣り、ロッククライミングなどを楽しむ人が多く訪れ、観光客や外国人の利用者も多いという。

 

以前から車両の乗り入れによる産卵巣の破壊や、繁殖などへの影響を心配する声が上がっていたため、2年前に車両乗り入れ防止対策ポールと注意喚起の看板を設置した。

 

ポールの設置後、大型の車両が侵入した跡が確認されたのは今回が初めて。エコツアーガイドで、同海岸の清掃を行う平良太さん(62)は「砂浜にはつい最近産卵した場所もある。県にも要請するなどして、対策をしていきたい」と語った。

【関連画像】

関連カテゴリー: