ドローン規正法の対象の一つに指定された名護市辺野古の新基地建設現場 画像を見る

 

【東京】防衛省は7日、小型無人機(ドローン)の飛行を禁止するドローン規制法の対象施設に、キャンプ・シュワブや嘉手納基地など在日米軍基地15カ所を指定した。米軍基地の指定は初めて。自衛隊についても、航空自衛隊那覇基地など14カ所が追加指定された。周知期間を経て米軍は9月6日から、自衛隊は8月17日から対象施設とその周囲300メートルでドローンの使用が原則禁止され、飛ばすには同意が必要になる。

 

名護市辺野古の新基地建設が進むキャンプ・シュワブは、ドローン飛行禁止の対象範囲に陸地部分のみならず水域も含まれた。シュワブ沖合では工事の様子を確認するため、報道機関や市民団体がドローンを飛ばしている。今回の指定でこうした活動が制限される可能性があり、懸念が強まっている。

 

ドローン規制法は昨年の改正で、飛行禁止区域の対象に米軍や自衛隊の「防衛関係施設」が追加された。防衛省が指定する米軍基地や訓練水域、自衛隊施設とその周囲300メートルでドローンの飛行が原則禁じられるようになった。同省は昨年6月と9月に東京・市谷の庁舎や自衛隊基地など計27カ所を対象施設に指定。7日の追加指定を含め、対象の自衛隊施設は計41カ所となった。

 

防衛省は今後も、段階的に米軍基地や自衛隊施設の対象を拡大する考え。【琉球新報電子版】

 

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新たに飛行禁止区域に指定された防衛関係施設は以下の通り。

 

【米軍】
陸軍…車力通信所(青森県)、キャンプ座間(神奈川県)、経ヶ岬通信所(京都府)
海軍…厚木基地(神奈川県)、横須賀基地(同)、佐世保海軍施設(長崎県)、立神港区(同)
空軍… 三沢基地(青森県)、横田基地(東京都)、嘉手納基地
海兵隊…岩国基地(山口県、水域含む)、キャンプ・シュワブ、キャンプ・ハンセン(水域含む)、キャンプ瑞慶覧、普天間飛行場

 

【自衛隊】
陸上自衛隊…旭川駐屯地(北海道)、帯広駐屯地(同)、神町駐屯地(山形県)、相馬原駐屯地(群馬県)
海上自衛隊…岩国航空基地(山口県)、大村航空基地(長崎県)
航空自衛隊…千歳基地(北海道)、三沢基地(青森県)、百里基地(茨城県)、浜松基地(静岡県)、小松基地(石川県)、築城基地(福岡県)、新田原基地(長崎県)、那覇基地

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