沖縄県は16日から、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使い、新型コロナウイルス感染者と接触した可能性を店舗や観光施設の利用者に通知するシステム「RICCA(りっか)」の運用を始めた。県民や県外から沖縄県を訪れる人など、誰でも無料で利用できる。LINEによると、QRコードで読み取り感染関連の情報を通知するシステムは全国で16自治体目。住民だけでなく、観光客に対象を広げるのは全国で初めてという。
RICCAは店舗や観光施設、イベントを訪れた際に、設置されているQRコードを読み取る。観光やビジネスなどで来県した人も同様に利用できる。後日、感染者が出た場合に、同じ時間帯に同じ場所でQRコードを読み取っていた人たちに感染者との接触可能性を通知する。
玉城デニー知事は16日の記者会見で「通知が来た方は、県の相談窓口コールセンターに問い合わせをしてほしい。症状について情報を提供してもらい、クリニックを紹介できるよう対応していく。不安のない体制を構築したい」と述べた。
厚生労働省も、新型コロナ感染者と濃厚接触した可能性を知らせるスマートフォン向け接触確認アプリ「COCOA(ココア)」を運用する。COCOAは1メートル以内で15分以上の接触があった場合など、比較的感染の可能性が高い人に通知している。RICCAは飛沫(ひまつ)の付着した箇所への接触など、対象をより幅広い範囲に広げたという。玉城知事は、二つのアプリの併用を呼び掛けた。
沖縄県新型コロナ感染症対策パーソナルサポート「RICCA」のリンク
https://line.me/R/ti/p/%40524ufyeo
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