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沖縄県内の感染者数が10月以降増加し、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が24日連続で全国最多であることを受け、県は26日、全ての県民や事業者に感染拡大防止対策の徹底を要請する「沖縄コロナ警報」を出した。会見で玉城デニー知事は「このままだと県の警戒レベル指標は第4段階となり、社会全体の動きをどうするか、重大な判断をしなければならなくなる。これ以上感染を拡大させないために、もう一度しっかりと対応していただきたい」と強く訴えた。県は同日、新たに10歳未満から90代の29人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

 

警報では(1)会食会合による感染対策として、飲食は5人未満かつ2時間以内の短時間で行い、深酒・はしご酒などは控え、店舗の3密対策を確認する(2)職場内感染対策として、各事業者は職員の健康管理の徹底など感染防止対策を行い、昼食時や休憩時も気を緩めない(3)家庭内感染対策として、帰宅後は手や顔を洗い、うがいを忘れず、高齢の親族と会う時はマスク着用と体調管理をより厳重に行う―の3項目を求めた。

 

県は体調不良時は自宅療養し、早期にかかりつけ医や県コールセンターに相談するよう呼び掛けている。県は9月以降、4回にわたり「注意報」を出したが、その間もクラスター(感染者集団)が発生するなど、集団感染が後を絶たない状況にある。

 

新規感染者のうち17人は推定感染経路が判明しており、家庭内感染7人、知人・友人を介した感染3人、飲食が1人、院内感染が3人、舞台出演者の感染が3人だった。残りの12人は「調査中」。市町村別の内訳は、南部保健所管内6人、石垣市と那覇市で5人、浦添市4人、沖縄市と名護市、豊見城市で2人、南城市と宮古島市、東京都がそれぞれ1人。米軍関係の新規感染者は25、26日ともにゼロだった。26日現在、県が警戒レベルを判断する七つの指標のうち、療養者数と病床占有率、新規感染者数が第4段階の「感染蔓延(まんえん)期」にある。

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