(写真:アフロ)
7月7日、ウィンブルドン選手権で3回戦敗退した錦織圭(27)。左臀部のケガが心配されるなか気迫のこもったプレーを見せたが、ミスを連発。ベスト16進出とはならなかった。そんな奮闘の裏側で、ある“重大な出来事”が起きていたという。
「じつは錦織選手のマネージメント会社であるIMGのなかで、マイケル・チャンコーチ(45)の“解任説”が浮上しているのです……」(テニス関係者)
チャン氏は13年12月から専任コーチに就任。錦織が世界ランキングトップ10の壁に阻まれ続けていたなか、活路を求め招請された。すると彼はすぐさま期待に応え、14年に錦織のトップ10入りを実現。全米準優勝にも導いた。
「彼は錦織選手に『自分の感情を解き放て。もっと情熱を表現しろ!』と激を飛ばした。どんなに格上の選手であろうとも『勝つのは自分だ』と信じて戦う“勝者のメンタリティ”を教えてくれました。そこまで遠慮なく彼を叱ってくれる人は、今までいなかった。だから錦織選手はチャン氏に深く感謝し、ずっと信頼してきました」
それほど実績あるチャン氏に、なぜ“不要論”が出てきているのだろうか。
「ここ数年の成績が伸び悩んでいるからです。特に今年は相次ぐケガもあり、9位まで落ちてしまいました。プロは結果がすべて。チャンコーチは年間5800万円のギャラに加え、帯同した大会の賞金額から10%をボーナスとしてもらっています。IMG上層部から『大金に見合うほどの結果を出していない!』と判断されてしまったようです」(スポーツ紙記者)
中でも錦織選手の辣腕マネージャとして知られるオリバー氏の発言は、絶対的な影響力を持っているという。
「オリバー氏は、全仏でも恋人・観月あこさん(25)を関係者席から追い払いました。この一件でも彼の強い影響力がわかります。普通は錦織選手ほどのプレーヤーであれば、コーチ選びの決定権があってもいいはずです。しかし彼は13歳からIMGに育ててもらってきた身。上層部の出した結論を覆すのも容易ではないのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
そしてIMGはコーチ続投について、こんな“高すぎるハードル”を……。
「IMGは『今年中にグランドスラムを優勝できなければ契約延長はない』と考えているようです。また早くも新コーチとして、ウィンブルドンでジョコビッチ選手(30)のコーチを務め活躍させたアンドレ・アガシ氏(47)の名前を挙げているといいます。でも錦織選手としては何とかチャン氏のクビを阻止したい。それもあってウィンブルドンで奮起していたのでしょう」(前出・テニス関係者)
今年のグランドスラムも残るは、8月末に開幕の全米大会のみ。“恩師のクビ”がかかる高いハードルを、錦織は乗り越えることはできるのだろうか――。