7月10日、埼玉スタジアムに詰めかけた浦和のサポーター(写真:時事通信) 画像を見る

7月26日にJリーグは、浦和レッズがサポーターの違反行為を防止・制止しなかったことについて、チームに対しけん責と罰金2000万円を科したと発表した。2000万円はチームに科すことができる罰金の上限額。異例となる厳しい措置が、サッカー界で注目を集めている。

 

Jリーグの公式HPによると、今回、懲罰の対象となったのは2度にわたって一部のサポーターらがガイドラインにより禁止されている「声を出しての応援」を行い、求められている「マスクの着用」をしなかったこと。

 

5月21日に開催された鹿島アントラーズ戦では、試合開始前に浦和レッズのサポーター少なくとも60名が、チームのバスが到着する際に約10分間声を出して応援。さらに、7月2日行われたガンバ大阪戦でも、浦和サポーター少なくとも100名が、試合終了間際に約5分間集団で声を出して応援を行ったという。両試合とも、声出し応援時にマスクを着用しない人がいたとされている。

 

問題があった5月の鹿島アントラーズ戦の時点で、Jリーグは浦和レッズに対し再発防止策を取るよう求めていた。しかし、浦和レッズはサポーターに対する注意喚起などを行わなかったという。

 

「浦和レッズは、昨年2月にも、20年10月に行われた対大分トリニータ戦でサポーターが同じような問題を起こし罰金300万円などの処分を科されていました。

 

さらにJリーグは、浦和レッズがサポーターが声出し応援を再び行う可能性を認識していたと指摘しています。そのような状況でも何の対策もとらずに、短期間で違反が相次いだことが厳罰化につながったのです」(スポーツ紙記者)

 

今回の厳しい対応について、一部の浦和サポーターからは“なんでウチだけ”“不公平だ”と否定的な反応が相次いだ。しかし、浦和サポーターの迷惑行為は目に余るものがあると、前出のスポーツ紙記者は言う。

 

「浦和レッズには熱心なサポーターが多い一方で、これまでも一部サポーターの行動が問題視されてきました。

 

今回懲罰の対象となった事案以外でも、一部の浦和サポーターがコロナ禍で禁止されている”声出しや指笛での応援”をする姿が何度も目撃されています。全席指定席にもかかわらず、座席を移動し集まって応援するサポーターもいる始末。

 

同じ浦和のサポーターからも不満の声が数多く上がっていたうえ、対戦相手のチームから浦和レッズ戦でのマナーについて注意喚起がなされることもありました」

 

たとえば、’20年11月のサンフレッチェ広島対浦和戦では、浦和サポーターから禁止行為の指笛や大声での応援がありネット上では批判が相次いだ。

 

さらに、今年2月に行われた京都サンガ戦では、浦和レッズ戦での観戦マナーについて京都サンガF.C.がオフィシャルサイトで注意喚起。“スタジアム内の掲出禁止エリアへのフラッグや横断幕の掲出、スタジアムコンコース内でのたばこのポイ捨て、大きな声を出しての声援、ブーイング等”があったとしてルール順守を求めていた。

 

Jリーグは、浦和レッズに対し、今後もサポーターの行動による懲罰行為があった場合 “無観客試合の開催又は勝点減”という処分を下す可能性があると示唆している。サポーターとしても、チームを応援することで、逆にチームにダメージを与えてしまうというのは避けたいもの。違反行為を重ねてきたサポーターのマナー改善が求められる。

出典元:

WEB女性自身

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