岡田彰布監督38年ぶりの日本一へ!アレの女房・陽子夫人語る「名将と歩んだ苦闘41年」
画像を見る 9月14日、18年ぶりのリーグ優勝を決めた岡田監督

 

■「家では、主人に言いたいことを好きにしゃべってもらっています」

 

前回指揮を執ったときと違い、今シーズンの岡田はベンチで拍手をしたり、満面の笑みを浮かべたりしている。

 

「今の若い選手はベンチに向かってガッツポーズをして、喜びを表現しますよね。主人もその雰囲気にのみ込まれてしまっているように見えます(笑)。わざとではなく、選手たちに乗せられて自然に笑顔が出ている。感情を出すと気持ちも解放されてスカッとするでしょうし、ベンチが明るい雰囲気であふれているんだと思います」

 

岡田はごく親しい人と会食するとき、時折、妻への感謝をポロッと口にすることがあるという。

 

「自分は野球ばっかりして、家のこと何もしてないけど、嫁がしっかり息子の面倒を見てくれたからな。嫁さんのおかげや。遅くまで酒を飲んで家に帰っても、愚痴ひとつ言わへん。嫁がいるから野球に集中できるんや。いつも感謝してる」

 

三宅さんが力説する。

 

「岡田はいろいろヤンチャをしてきたけど、陽子さんの手のひらで転がされていたように思います。何があっても動じない陽子さんは、お釈迦様みたいな人ですよ。岡田1人の力じゃ、ここまでの監督にはなれなかったですよ」

 

クライマックスシリーズを勝ち上がって、日本シリーズへ─。相手は因縁のオリックスが予想される。86歳の今も元気な母への親孝行、そして愛妻のために優勝請負人は2度目の日本一を目指す。

 

「家では、主人に言いたいことを好きにしゃべってもらっています。精神面を考えると、それがいちばんいいですから。でも、今年はイライラしたり、落ち込んだりしなかったですね。体調も崩さなかった。若い選手が日に日に力をつけての優勝で、主人もやりがいを感じた1年だったと思います。次の目標に向けて、私は今までどおり、主人をサポートしていこうと思っています」(陽子さん)

 

名将を支え、どっしり構えて41年。アレを成し遂げた陽子夫人は“日本一の女房”となる─―。

 

次ページ >【写真あり】胴上げされる岡田監督

【関連画像】

関連カテゴリー: