福島第1原発の最新ニュース
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海洋放出に福島県民の怒りの声「6年前の約束ほごにされ…」
2021/04/22 06:00菅首相は4月13日、福島第一原発で増え続ける“処理水”を海に流して捨てることについて、閣議決定。環境や人体への影響を懸念する地元住民や専門家からは、反対の声が上がっているーー。福島第一原発では、現在も溶け落ちた核燃料を冷やすため、炉内に水を注ぎ続けている。それにより生じた汚染水をALPSという放射能除去装置で処理しているが残留も多く、汚染水に含まれる放射性物質「トリチウム」は、ALPSで除去できな -
処理水の海洋放出、菅首相の決定は「軽率」と大学教授語る
2021/04/22 06:00「はらわたが煮えくり返りますよ。この10年、息子3人と福島で必死に漁業をやってきました。4月からやっと本格操業できるようになった矢先に海洋放出なんて……。海は俺らの仕事場です。首相だって、俺らの仕事を奪う権利はないはずだ」そう語気を強めるのは、福島県新地町の漁師、小野春雄さん(69)。菅首相は4月13日、福島第一原発で増え続ける“処理水”を海に流して捨てることについて、閣議決定。環境や人体への影響 -
宿舎使用料が2倍に…原発事故避難者34世帯に非情の「追い出し」
2021/01/07 18:39福島第一原発事故から、間もなく10年。“復興”の影に深い闇が見えてきた。現在も首都圏の国家公務員宿舎に避難を続けている区域外避難者34世帯に対し、コロナ禍で2度目の緊急事態宣言も出される寒空のもと、福島県が追い出しをかけているというのだ。「経済的な事情で転居できない避難者を、まるで犯罪者のように福島県は扱っています。使用料(家賃+駐車場代)を通常の2倍請求し続けたあげく、福島県に住む老親の元に押し -
福島20代女性の叫び「私の甲状腺がんの原因が知りたい」
2020/03/11 11:00「私が甲状腺がんになったのは、“被ばく”の影響ではないと言われています。甲状腺がんは遺伝性のものが多いといわれますが、家族には甲状腺がんにかかった者はおりません」そう思いを明かすのは、福島県郡山市出身で、現在は都内で暮らす佐藤彩香さん(仮名・24)。11年3月11日に起きた福島第一原発事故。あれから9年。時間がたてばたつほど、佐藤さんの疑念は膨らむ。「専門家が集まって、甲状腺検査について議論する福 -
福島原発問い米映画祭3位 沖縄の小学6年生 辺野古の作品も構想
2019/11/15 14:00米国の非営利組織ザ・ピースメーカーが主催する平和映画祭ピース・イン・ザ・ストリートフィルムフェスティバルの授賞式と上映会が6日、米ニューヨークの国連本部で開かれ、沖縄アミークスインターナショナル小学校6年の松山航世さん(11)が「9~13歳の部」で3位に輝いた。松山さんは福島第1原発事故を題材にした5分間の動画「沖縄の小学生が見た福島原発」を出品した。松山さんは福島県を訪問し、自主避難者への賠償実 -
経産省が放出をもくろむ福島原発トリチウム水の危険性
2018/10/01 16:00「“薄めたら安全““いちばん金がかからない方法”と言うが、そんなに安全なら東京湾に流せばいい」(福島県・郡山市の参加者)そんな意見が飛び交い、会は紛糾――。これは経産省・資源エネルギー庁(以下、経産省)が8月末、福島県と東京都で開いたトリチウム水の処分に関する公聴会でのことだ。いまでも、溶け落ちた核燃料の冷却が続いている福島第一原発では、トリチウムなど高濃度の放射性物質を含む汚染水が、発生し続けて -
福島原発「汚染水を海に放出」経産省説明会に地元漁師の怒り
2018/10/01 11:00「あと数年で、やっと漁業を本格操業できるかというときに、なぜトリチウム水を海に流すのか。絶対に反対です!」(福島県・相馬郡在住の参加者)そんな意見が飛び交い、会は紛糾――。これは経産省・資源エネルギー庁(以下、経産省)が8月末、福島県と東京都で開いたトリチウム水の処分に関する公聴会でのことだ。いまでも、溶け落ちた核燃料の冷却が続いている福島第一原発では、トリチウムなど高濃度の放射性物質を含む汚染水 -
福島第1原発作業員の悲痛「廃炉にはあと100年かかる…」
2013/11/13 07:0011月6日、本誌記者は東京電力による『現場公開』の合同取材のため、福島第一原発に入った。報道陣に公開されたのは4号機原子炉建屋。水素爆発を起こした建屋の修復やがれき処理が終わり、核燃料の取り出し、共用プールに移す作業が11月中旬から始まる。その燃料貯蔵プールは、まるで地底湖のように青く、妖しい光を放っていた。濁りのないプールの底には核燃料が整然と。神秘的にさえ感じたが、水がなければ一瞬で死亡するほ