シリーズ人間の最新ニュース
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岩下志麻の“母の顔”「撮影後は娘を抱きしめ“愛してる”と」
2020/10/12 11:00今年、映画デビュー60周年を迎えた女優の岩下志麻さん(79)。くしくも、その作品『乾いた湖』を監督し、やがて夫となるのが、篠田正浩さん(89)だ。お2人は結婚以来、自立した夫婦の先駆けとして、互いを「戦友」と「同志」と呼び合いながら第一線で活動してきた。120本以上もの映画に出演し、その大半で主役を演じた岩下さんだが、最も多いのが篠田監督とのコンビ。そして、夫婦の間には一人娘がいる。岩下さんが32 -
「家事は放棄して、と言われ…」岩下志麻語る“戦友”夫婦像
2020/10/12 11:00『心中天網島』など日本映画史に残る名作や、『極妻』など、近寄りがたい美貌で、ちょっと怖そうな印象を持つ人も多いはず。そんな岩下志麻さん(79)がコロナ禍で、自宅のリビングで大好きな阪神の試合に、大声を張り上げながら熱狂しているというからビックリだ!夫は、篠田正浩さん(89)。女優と監督としてコンビを組んできた夫婦の関係は半世紀にわたってお互いに自由で自立しているーー。「篠田との初デートは、彼が監督 -
しずかちゃん演じた82歳声優の半生…1千万円使い込まれ裁判も
2020/10/05 11:00週末の、静まりかえった都内のオフィス街の一角に、少し場違いな浴衣姿の若者が集まり、雑居ビルに吸い込まれていく。この日、若手声優を育成する「スクール・デュオ」の稽古場では、11人の生徒が、机を高座に見立てて、落語を披露していた。途中、言葉に詰まる生徒に、ソファに深く腰かけ、全体を見渡していた女性が助け船を出した。「セリフが飛んでるよ~。誰か、プロンプ(セリフを教え、役者を助ける)してあげて」声の主は -
しずかちゃん演じた82歳声優「これからは声優界に恩返しを」
2020/10/05 11:00アニメはいつも私たちにとって、現実を忘れさせてくれる、夢の世界の出来事だ。キャラクターに魂を吹き込む声優たち。『サザエさん』のワカメちゃん、『ドラえもん』のしずかちゃんを演じた野村道子さんは四半世紀超にわたって、私たちを夢の世界に導いてくれた。いつしか“旅立つ”仲間も多くなってしまったが、ワカメちゃんも、しずかちゃんも決して年をとらない。野村さんもまた、82歳になっても、どこまでも若く、私たちを夢 -
「夫は財務省に殺された!」“森友自殺”妻の独占告白
2020/09/25 06:00モリカケ、桜を見る会など数えきれない疑惑にまみれてなお、首相の座にしがみ続け、連続の在任期間歴代最長記録をなしとげた直後の辞任表明。多くの人はこう思ったはずだ。「逃げ切るつもりだ」と。納得のいく説明はいまもない。許されることだろうか。一人の死者が出ているのだ。「私は真実を知りたい」。残された妻・赤木雅子さん(49)の叫びを前に、安倍さん、あなたは自分の胸に聞いてみるべきことがあるはずだ――。〈―― -
“森友自殺”遺族妻の独占告白「私はただ真実が知りたい」
2020/09/25 06:00〈――愛する人が自ら命を絶っている姿を目の当たりにする。そんなことが想像できるだろうか? まさにそういう場面に直面した女性が夫の死の真相を求め、たった一人で巨大組織と闘いを始めた。夫が見守ってくれると信じて―。その名は赤木雅子さん(49)。財務省による公文書の不正な書き換え=改ざん事件を巡り、国などを相手に裁判を起こしたその人だ〉私の夫、トッちゃんは1年以上、心を病んで苦しんでいました。本名は赤木 -
“あしなが”設立の玉井会長「早世した妻が背中を押してくれた」
2020/09/14 11:00あなた、助けて。そう言い残し、29歳で逝った最愛の妻の死を無駄にしたくない。その一心で、災害や病死、あらゆる理由で親に先立たれた子どもを救うべく立ち上がった「あしなが育英会」の玉井義臣(よしおみ)会長(85)。大切な人が奪われる痛みを知っているからこそ、人の心に寄り添える。このコロナ禍でも、40億円もの財源不足があったにもかかわらず、奨学生に1人15万円の支援を実現したのだ。玉井さんが遺児への支援 -
あしなが・玉井会長「必ず守る」コロナ苦の学生に10億円支給
2020/09/14 11:00「私は、どんなことがあっても、今、進学に困っている遺児たちを、諦めさせるようなことなく頑張っていく。ちゃんと(学校に)行かせる自信があるので、安心して勉強なり、お母さんの手伝いなり、やってください。私は長年の経験で、必ず君たちを守るから」4月17日午後、「あしなが育英会」の玉井義臣(よしおみ)会長(85)は、全国の奨学生にそう呼びかけた。遺児一人一人に語りかける玉井さんの声は温かく、頼もしかった。 -
「おはらい費まで請求されることも」弁護士語る自死遺族の現状
2020/09/07 11:00「自死は悪いことでも、気持ちの悪いものでもない。亡くなる人は必死に頑張って生きて、それでも死に追いやられてしまったんです。浩介さんと生きてきた私には痛いほどわかるから」病いに倒れ自死を選んだ夫・浩介さんに後を押されるように、40歳のとき、4児を抱えながら司法試験に合格した佃祐世(さちよ)さん(48)。自死遺族の支援・訴訟に奔走する毎日だ。「彼はとてもアクティブな人でした。しかしある日、趣味のジョギ -
「自死した夫との約束果たしたい…」40歳で弁護士になった主婦
2020/09/07 11:00「これは……、後ろに船が写ってるから横浜かなぁ。結婚前のデートのときですね~」思い出の品物を見せてほしいとリクエストすると、女性は少し照れくさそうにしながら、最愛の人と撮った写真を机に並べてみせた。「笑顔が本当に素敵な人なんです」と、じつにうれしそうに話す。その瞳には、ハートマークが浮かんで見えるようだ。「それで……こっちは結婚前に、主人に宛てて出してた手紙です」彼女はこう言って、今度は大量の封書 -
19歳でホールコンサート成功!天才ピアニストを育てた母の葛藤
2020/08/31 11:00紀平凱成(かいる)くん、19歳。その指から紡ぎだされる若々しい旋律で、多くのファンを虜にしてきたピアニストだ。幼いころから作曲も行い、7歳で“ピアニスト宣言”。13歳で東京大学と日本財団が進める「異才発掘プロジェクト」第1期ホーム・スカラーとなり、16歳で英国トリニティ・カレッジ・ロンドン(国際的ピアノ検定)の上級認定試験に合格して奨励賞を受賞。18歳にして、ここ浜離宮朝日ホールでのデビューコンサ -
生活音でパニックに…“感覚過敏”乗り越えた19歳ピアニスト
2020/08/31 11:00猛暑日となった8月8日の午後4時。東京・築地の浜離宮朝日ホールのピアノ庫に、ピアニストの紀平凱成(かいる)くん(19)と両親の姿があった。9月4日に行われる紀平凱成ピアノリサイタル「Miracle」まで、1カ月を切った。それに先立ち、今日は“ピアノ選定”が行われる。「ピアノは1台1台、音色や鍵盤のタッチが違うものです。本番で弾く曲目なども考慮しながら、4台のグランドピアノの中から、当日使用するピア -
エリート医師が選んだ自給自足「マシーンから人になれたよう」
2020/08/24 11:00医師で、栃木県那須烏山市にある「七合診療所」の所長・本間真二郎さん(51)は、寝る間を惜しんで西洋医学を究めるも、一転、栃木県での農業と自給自足を選んだ。里山に居を構え、家族と土を耕す。自家製野菜を育てながら、笑顔で暮らしている――。「将来、医者をしている姿以外、イメージが湧かなくて。物心ついたころから、自分は医者になるって、直感的に思ってました」札幌医大で勤務していた本間さん。優秀だった彼は32 -
「コロナは怖くない」自給自足選んだ元ウイルス学専門家が語る
2020/08/24 11:00「ここがうちの畑。あ、ちょうどズッキーニは食べごろですね。採れたては、何もつけなくても、うまいですよ」夏空の下、青々と茂る畑を眺めながら、白衣に長靴という出で立ちの男性は顔をほころばせた。その背後では、小学生の男の子が「わ、大っきなキリギリス、待てー」と、虫取り網を手に、元気に走り回っている。目を細めるのは、医師で、栃木県那須烏山市にある「七合診療所」の所長・本間真二郎さん(51)。本間さんは診療 -
林家木久扇の死生観「くだらない落語が自殺を食い止めた」
2020/08/14 11:00「『笑点』もリモートになっちゃいましてね。でもYou Tube始めたり、コロナ時間でもあんまり暇ではないんですよ。82歳にして元気だって?笑ってくれたらいいんですよ。いろいろやって、ときにはバカやって、自分も一緒になって笑うんです。それでひと様の命、助けたこともあるんだから。認知症とか、終活とか、そんなことが話題だけど、笑いとばせばいいんですよ。そうすればニッポンは明るくなりますよ――」世界一の長 -
林家木久扇語る『笑点』黎明期“僕はこのままだとクビだ”と…
2020/08/14 11:00「ほかの噺家さんと違ってね、僕には『生まれてくることは普通じゃない』っていう、無常感がずっとあるんです」37年、東京・日本橋に4人きょうだいの長男として生まれた林家木久扇さん(82)。小学校1年のとき東京大空襲を体験して以降、森永乳業の社員、漫画家デビュー、とさまざまな職を経験したが、根底にあったのは『生きてて得した』という気持ちだったという。そして、落語家としてデビューして60周年の今年。いまや -
林家木久扇がYouTuberに 挑戦の原動力は戦争体験を経ての“無常観”
2020/08/14 11:00この日、東京・浅草の寄席は感染症対策の一環で客席の定員を通常の半数に制限。どことなくもの寂しい雰囲気だ。ところが出囃子にのって主任の落語家が登場すると、空気は一変。瞬く間に、寄席全体が爆笑に包まれる。「コロナでね、いま『笑点』はリモート大喜利という形でやってまして。あれ、手の挙げ方も難しいんですよ。縦長の画面ですからね、ハイハイって普通に挙げても手が切れて映らないんです。それから皆、自宅でやってま -
女子プロ「仙女」が農作業 コロナで興行中止も“田畑がリング”
2020/08/03 11:00「おはようございます。よろしくお願いします!」梅雨の谷間、久しぶりに朝から晴れた6月中旬、宮城県亘理(わたり)郡山元町にある岩佐農園から、女性6人の元気な声が響いてきた。「今日はいちごの苗切りをやってもらいます。暑いので気をつけてください。その前に、ハウスのドアを北側に移動したいので、力仕事、いいですか?」と、作業の説明をするのは、農園の若旦那・佐藤卓也さん(49)。同じデザインで色違いのTシャツ -
コロナで「仙女」収入8割減 代表・里村明衣子が復活させた矜持
2020/08/03 11:00「3月14日、アメリカで国家非常事態宣言が出されたときは血の気が引く思いでした。これは日本もヤバくなると直感しました」仙台を拠点とする『センダイガールズプロレスリング』(=通称『仙女』、以下同)の代表を務める里村明衣子(40・以下、選手は敬称略)はこう語る。「思い出したのは3.11。あの日、私は仙台駅前のジムでウエイト・トレーニングをしていました。市内にあった仙女の事務所に行こうとしたら、車で5分 -
世良公則コロナ時代に“政治発言”連発 根底に43年間のロック魂
2020/07/24 11:00ギターケースからヴィンテージのアコースティックギターを取り出すと、滑らかな指の動きに合わせて、次々にメロディを紡ぎ出していく。「息抜きでギターを触っても、いつの間にか真剣に弾き始めて、気がつけば何時間もたっている。こんな性格だから、自粛生活を余儀なくされているのに、集中し過ぎて過労気味なんですよ」自嘲気味に語るのは、『あんたのバラード』『燃えろいい女』など、今なお歌い継がれる名曲を世に送り出した、 -
世良公則が激怒した大臣の一言「楽しげにやっていますね」
2020/07/24 11:00コロナ禍による音楽業界への危機的状況を改善するため、Twitterを通じ、政治的な発信を繰り返している世良公則(64)。先日は、自民党音楽文化振興議員懇談会で、エンタテインメント業界の現状報告と、世良なりの要望を伝えた。「あまりにアーティストたちが静かなので、自分が声を上げようと。誹謗中傷もあるけど、遠慮なんてしていられないですよ」世良が、音楽、俳優活動と並行し、はじめて社会活動に参加したのは12 -
元ヤン女子が林業家に 苦境に立たされても100年続いた森を守る
2020/07/13 11:00「うちの山を守りたい!」日本の林業は厳しい時代の流れにのまれかけている。価格の下落に、外国産の杉の流入。このままでは、祖父が、父が愛した杉の森が崩壊してしまうかもしれないーー。野中優佳さん(28)が一念発起し、実家の林業を継いだのは21歳のとき。100年続く「山主」(山の所有者)の家系に生まれた彼女は、イチから林業を学び、愛情を注いだ杉材を世に送り出してきた。夢は、林業の未来を明るく照らすこと。野 -
22歳で起業した女性林業家「女性チーム」で斜陽業界の救世主に
2020/07/13 11:00天に向かって真っすぐ伸びた綾杉の森。綾杉は杉の女王だ。太さはまちまちだが、どの幹もきれいにまん丸。美しい間隔を保って整然と立っている。ここが、野中優佳さん(28)の仕事場だ。黒い防護服にオレンジ色のヘルメット、チェーンソーを2台抱えて悠然と、山道を登っていく。熊本県の最北端、山鹿市鹿北町にある野中家は、100年以上続く山主(山の所有者)だ。先祖代々、木を育て、山を守り、木材生産を行ってきた。優佳さ -
コロナ生活苦、援交し妊娠した高校生も 助産師語る悲惨な現状
2020/07/06 11:00「コロナのために、バイトを辞めさせられました。それで、お金もなくなっちゃって……」女性から送られてきたメッセージは、こんな一文で始まっていた。それは、今年4月、兵庫県神戸市の「一般社団法人 小さないのちのドア」に届いたLINE。差出人はまだ10代、高校生だ。遊ぶためのお金欲しさではなく、家計を支えるためのアルバイトだった。それが、今年2月。新型コロナウイルス感染拡大の影響で退職を余儀なくされてしま -
「助産師として私が救う」16万超の中絶される命を守る決意
2020/07/06 11:00思いがけず妊娠してしまった女性や、生まれてきた子を育てることができない母親など、妊娠や育児に悩む女性たちが24時間365日、いつでも駆け込める相談窓口、それが「小さないのちのドア」だ。助産師の永原郁子さんが院長を務める「マナ助産院」の裏手、人目につきにくいようにして、そのドアはある。18年9月の設立以来、毎月20~30件のペースで、さまざまな新しい悩みが寄せられてきた。永原さんが助産師を目指し、そ