琉球新報の最新ニュース
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「芭蕉布ベア」誕生…伝統継承へ大宜味の平良さん発案
2017/02/22 11:00平良美恵子さんが発案した「芭蕉布ベア」(写真・琉球新報社)琉球王国時代から数百年も続く伝統織物が新しい形で生み出されていく。大宜味村喜如嘉の平良美恵子さん(68)が「芭蕉布ベア」を発案した。世界中で愛されているくまの縫いぐるみ「テディベア」を芭蕉布で製作。着物や帯など従来の伝統工芸品から懸け離れたアイデアは、伝統を絶やしてはいけないとする作り手の思いからだった。涼しげで軽やか、それでいて丈夫。テデ -
「読谷」をアジアに売り込めー沖縄地元4社が香港などで共同営業”ハムや泡盛、紅芋菓子に観光PR”
2017/02/21 12:00(写真・琉球新報社)沖縄県読谷(よみたん)村に本社を置く企業4社が、アジアの市場開拓に向け連携して取り組んでいる。連携しているのは沖縄ハム総合食品(オキハム)、比嘉酒造、御菓子御殿、沖縄スカイ観光サービス。“読谷ブランド”と銘打ち、共同で現地営業することで、コストの圧縮や効率的な知名度アップの効果を見込む。オキハムの海外売上高が過去最高となるなど実績も出てきている。取り組みは2年目。県産業振興公社 -
ユーフルヤー、懐かしく…沖縄市で企画展
2017/02/21 12:00(写真・琉球新報社)沖縄市史編集担当は県内のユーフルヤー(風呂屋、銭湯)の歴史をまとめた企画展を市中央の市戦後文化資料展示室「ヒストリート2」で開いている。風呂屋は戦前から市民に親しまれ、戦後の全盛期には県内に300軒以上が林立したが、今は市安慶田の「中乃湯」のみ。市内にあった風呂屋の写真や特徴の解説、統計資料などを展示している。4月2日まで。展示資料によると、沖縄で風呂屋が誕生したのは1680年 -
自転車で爽快通勤!那覇の専用施設が人気
2017/02/21 11:00(写真・琉球新報社)沖縄県庁や会社、銀行本店などが集中する那覇市中心にあるランニングステーション「ラン・ライド・ポイント」が注目を浴びている。自転車やランニングで通勤できるよう駐輪場やシャワー、ロッカーが整備された施設として、2015年6月、那覇市久茂地に県内で初めて開業した。自転車好きな代表の金城一也さん(38)と、妻ではり師・きゅう師の夏希さん(29)の2人で、利用者を支援する。一也さんは建設 -
”一生ものに”出産祝いに、紅型柄の「命名畳」年と共に風合い
2017/02/20 14:00(写真・琉球新報社)畳と紅型の異色のコラボレーション商品が誕生した。豊見城市名嘉地で「たかえす畳店」を経営している高江洲周作さん(37)が、浦添市前田で「城紅型染工房」を開いている吉濱愛さん(36)と連携し、紅型のデザインを用いたオリジナル商品「命名畳」を開発した。2人は「家族、友人の出産祝いのプレゼントなどに使ってもらえたら」とPRしている。高江洲さんは2014年に「畳を使った新たな商品が作れな -
書評『裸足で逃げる』ー受け止め、寄り添う覚悟(湯浅誠・社会活動家、法政大教授)
2017/02/20 14:00(写真・琉球新報社)いい香りのする本だ。湿り気のある夜に、すっと風が吹いたときのような。「鈴乃からの手紙には、すとんと風がやむような気配があった」「夜の闇に笑い声が吸い込まれていくような夜だった」--私には、こんな表現はできないなと思って読んだ。「女の子たちのあのさえずるようなおしゃべりや声」は、時に軽めの小説を読んでいるような感覚をもたらす。語られている内容は、どこまでも重い。虐待、暴力、レイプ -
アンドレスさん、沖縄・名護に”集合”ー南米では「学年に2人」
2017/02/20 13:00(写真・琉球新報社)沖縄県名護市内に偶然「アンドレスさん」が4人も集結する珍事が起こった。中南米などスペイン語圏で男性に見られるこの名前は、特別に多くいるわけではないが、なぜか県内での“アンドレスさん率”が非常に高い。名護市によると、スペイン語圏出身の市内在住男性は1月時点で7人にすぎない。5日に名護市民会館で開催された「第20回世界の家庭料理フェアー」で県内各地から4人が顔をそろえた。母親がコロ -
岸本監督が新作制作発表ー座間味島ロケ「こころ、おどる」
2017/02/17 14:00最新作「こころ、おどる」の岸本司監督(左)と出演者の吉田妙子さん(中央)、尚玄さん=17日午前10時、県庁(写真・琉球新報社)「アコークロー」「沖縄を変えた男」などを手掛けた県出身の岸本司監督の新作映画「こころ、おどる」(株式会社ファンファーレ・ジャパン制作、琉球新報社特別協賛)の製作発表会見が17日午前、沖縄県庁であった。「こころ、おどる」は2015年に岸本監督が製作した30分の短編映画を長編化 -
中高生50人、稽古に汗…現代版組踊「鬼鷲」琉球王尚巴志伝、来月19日沖縄・宜野湾市で公演
2017/02/17 14:00平田大一さんを先頭に稽古に励む中高校生たち=1日、南城市佐敷字新開のひまわり児童館(写真・琉球新報社)島尻・佐敷村の小按司から身を立てて、三山を統一、琉球王朝初代王となった尚巴志の武勇伝を琉球古典音楽と伝統文化の持つ力強さで紹介しようと中高生が稽古に励んでいる。「現代版組踊『鬼鷲』琉球王尚巴志伝」の稽古に取り組むのは南城市を含む沖縄県内の中高生50人。総合演出として、県文化振興会理事長で南島詩人の -
沖縄・南城市長「隊員2人自殺」FBで拡散、海保は否定
2017/02/17 14:00古謝景春南城市長がフェイスブックに投稿した文章(写真・琉球新報社)古謝景春南城市長が14日、名護市辺野古の新基地建設をめぐり自身のフェイスブックに「中城海保職員の若い隊員が2人自殺した」などと投稿した。第11管区海上保安本部は琉球新報の取材に「そのような事実はない」と回答した。古謝市長は投稿で「友人の海保職員OB」に聞いたと説明し、「シェア(共有)しましょう!!」と投稿の拡散を求めた。誤りを指摘す -
翁長知事、県政運営方針発表「辺野古新基地造らせないを県政の柱に」
2017/02/16 12:00辺野古新基地阻止や経済振興などを盛り込んだ県政運営方針を発表する翁長雄志知事=15日午前10時すぎ、沖縄県議会本会議場(写真・琉球新報社)沖縄県議会2月定例会が15日午前、開会し、翁長雄志知事が県政運営方針を発表した。米軍普天間飛行場の移設に伴う辺野古新基地建設計画について「辺野古に新基地は造らせないということを引き続き県政運営の柱に全力で取り組んでいく」と強調した。経済面に関しては「アジアの巨大 -
京大に琉球人骨26体…昭和初期から未返還ー学者収集
2017/02/16 12:00人類学者に骨が持ち出された百按司墓=今帰仁村運天(写真・琉球新報社)昭和初期に人類学の研究者らが今帰仁村運天の百按司(むむじゃな)墓から持ち出した人骨が少なくとも26体、京都大学(京都市)に75年間以上、保管されていたことが分かった。研究目的で持ち出され、現在も返還されていない。同様に研究目的で北海道大学に保管されていたアイヌ民族の遺骨が昨年、遺族らに返還されたことから、一部の研究者らは「琉球人の -
「自治無視の暴挙」230人、辺野古工事に抗議=沖縄県嘉手納
2017/02/16 12:00「新基地建設をやめろ」と声を上げる市民=15日、嘉手納町の沖縄防衛局前(写真・琉球新報社)米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、「基地の県内移設に反対する県民会議」は15日、沖縄県嘉手納町の沖縄防衛局前で大浦湾への大型コンクリート製ブロック投入に抗議する集会を開いた。約230人が集まって「工事をやめろ」「新基地建設を断念せよ」と訴えた。集会決議は「作業強行は地方自治を無視した政府の横暴だ」と作 -
「裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち」著者・上間陽子さん(琉大教授)に聞く〈1〉子どもの悲しみ見過ごす社会
2017/02/15 16:00上間陽子さん(琉球大学教育学部研究科教授)(写真・琉球新報社)琉球大学教授・上間陽子さんは、沖縄の夜の街を歩き、早くに風俗業界に押し出された未成年の少女たちの話を聞いてきました。初の単著「裸足で逃げる」(太田出版)は、家族や恋人、見知らぬ男たちの暴力から生き延びるために逃げ出し、自分の居場所をつくってきた女性6人の生活を記録しています。彼女たちのそばに立って見えたという沖縄の貧困と暴力の社会、支援 -
ダウン症、つながり笑顔にー沖国大生・嘉数さんアプリ開発挑む
2017/02/15 16:00「誰もが選択できる社会に」と願う嘉数涼夏さん(左)、栄野比達磨君(中央)、栄野比大輝さん=1月30日、沖縄市(写真・琉球新報社)障がいの有無に関係なく誰もが自分の人生を選べるような社会になってほしい-。沖国大2年の嘉数涼夏(すづか)さん(20)は、ダウン症のいとこ栄野比達磨(たつま)君(10)=美咲特別支援学校小学部4年=やその家族との触れ合いを通し感じた思いから、ダウン症の子どもを持つ世界中の親 -
普天間5年内停止「難しい」首相、翁長知事に責任転嫁
2017/02/15 16:00沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場=2017年1月(写真・琉球新報社)安倍晋三首相は14日の衆院予算委で、政府と県が約束している2019年2月までの米軍普天間飛行場の運用停止(5年以内運用停止)について「残念ながら翁長雄志知事に協力していただけていない。難しい状況だ」と述べ、翁長知事の姿勢を理由に実現困難とした。19年2月の期限まで残り2年となる中、首相が運用停止を困難視するのは初めて。赤嶺政賢氏( -
日本一の強さ、絵本で知ってー日ハムが名護の園児に寄贈
2017/02/14 12:00(写真・琉球新報社)プロ野球の北海道日本ハムファイターズは13日、2次キャンプを名護市で本格的に開始した。名護市営球場では練習前、稲嶺進名護市長らが球団へ地元特産品などを差し入れ、日本一連覇へ向け激励。一方で「なごに雪プロジェクト実行委員会」(会長・村田正敏北海道新聞社会長)が、名護市内の全幼稚園・保育園の58園に対しファイターズ選手会やトレーナーらが制作した絵本「もりのやきゅうちーむ ふぁいたー -
オスプレイ訓練、実際は60メートル…政府説明「150メートル」
2017/02/14 12:00(写真・琉球新報社)米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの運用で、日本政府が沖縄配備に先立ち安全策として最低安全高度を地上500フィート(約150メートル)以上と説明していたのに対し、実際の海兵隊による運用は200フィート(約60メートル)に設定していることが13日までに分かった。地元への説明は実際の運用より高い高度でオスプレイの安全性を過大に装っていたことになる。高さ約70メートルの沖縄 -
「沖縄の誇りを共有」高原直泰氏の沖縄SV、首里織・紅型コラボポロシャツ開発
2017/02/14 12:00(写真・琉球新報社)沖縄の伝統工芸産業の活性化を目指し、サッカー元日本代表の高原直泰氏が代表と選手兼任監督を務める沖縄SV(エスファウ)などは、首里織や紅型とコラボしたポロシャツを開発し、2月下旬から販売を始める。伝統工芸と異業種の連携で新たな魅力を発信することを目的に、沖縄SVとスポーツ用品を卸す大高商事が企画した「OKINAWA CRAFT LABOプロジェクト」の第1弾。高原氏ら沖縄SVメン -
「あの世の正月」ご先祖さまにウートートー”十六日祭”
2017/02/13 14:00(写真・琉球新報社)グソー(後生=あの世)の正月とされる旧暦1月16日の「十六日祭」となった12日、県内各地では仏壇や墓前にごちそうを供え、先祖を供養する姿が見られた。那覇市西の三重城では、多くの家族連れがごちそうの入った重箱を広げ、出身離島の方角に感謝の祈りをささげた。4歳の孫娘を含む家族6人で来ていた平良盛順さん(66)=那覇市=は「これからも家族を見守ってくださいという気持ちで毎年訪れている -
”泡盛の新女王”多良間さんら、4月から1年間PR活動に
2017/02/13 14:00(写真・琉球新報社)第32回泡盛の女王最終選出大会(県酒造組合主催)が12日、北中城村のイオンモール沖縄ライカムで開かれ、多良間香織さん(30)=那覇市、金城ひなのさん(22)=与那原町、スピーナ瑛利香さん(22)=北中城村=の3人が新女王に選ばれた。県酒造組合の玉那覇美佐子会長は、新女王に表彰状と副賞10万円、泡盛の5升つぼを贈った。3人は4月1日から1年間、県内外で開かれるイベントで泡盛の普及 -
島の味をおいしく商品化!宮古総実高校生、みそカツサンドをPR
2017/02/13 14:00(写真・琉球新報社)沖縄ファミリーマートが7日から「みゃ~くぬみそカツサンド」を県内全店で発売したことを受け、同商品の開発に携わった県立宮古総合実業高校の部活動「島ラボ」の5人が8日、宮古島市平良のファミリーマート宮古なかまつ店でPR活動をした。 同社の担当者によると、予想以上の売り上げを記録しているという。商品の販売は27日まで。島ラボは2016年11月に「ご当地! 絶品うまいもん甲子園」(農林 -
協業で日常に彩りー真喜志奈美さん(D&D OKINAWAプロデューサー)
2017/02/10 15:00(写真・琉球新報社)沖縄の手仕事の新たな魅力を創造する「D&DEPARTMENT OKINAWA」プロデューサーの真喜志奈美さん(51)。天然素材の服飾を作るブランド「ヨーガンレール」本店の室内デザインを手掛けるなど空間デザイナーの顔も持つ。「沖縄産とうたわなくても、高品質で新鮮な感覚を併せ持つ商品を作家さんたちと一緒に作りたい」と夢を語る真喜志さんに情熱の源を聞いた。―「D&DEPARTMENT -
学食で好評!大学生と講師が考案”沖縄島野菜レシピ”
2017/02/10 15:00(写真・琉球新報社)島野菜の消費拡大を目指し、琉球大生協の中央食堂で学生らが考案したメニューが提供されている。島大根とシブイ(トウガン)ソースをかけたヨーグルトムースや、島ニンジン、シマナー(カラシナ)などを組み合わせた中華あんかけ麺など4品を10日まで用意している。いずれも季節の島野菜を1品当たり2種類以上使ったのが特徴で「こんな食べ方もあったのか」という反響も寄せられるなど好評だ。事業は県農業 -
沖縄・粟国、旧正月華やかにー伝統行事で地域繁栄願う
2017/02/10 15:00(写真・琉球新報社)100年以上続く粟国島の旧正月行事が1月27日から30日まで行われた。大みそかの27日はマースヤーと呼ばれ、各家庭へ塩を売り、踊りをささげる行事があった。歌や三線、太鼓に合わせて化粧を施した着物姿の子どもたちが踊りながら各家を練り歩いた。マースヤーを迎えた家のあるじは、祝儀を渡し、お酒やお菓子、ごちそうを振る舞った。マースヤーは各部落を小分けした組(クミ)や原(ハル)という11