真琴つばさ 昼ドラでテレビドラマ初出演にして初主演!
「私が演じるのは『洗濯機女』。自分と性格が近いかも」!?
宝塚歌劇団でトップスターとして活躍し、最近ではバラエティー番組などでも大人気の真琴つばさが、昼ドラに登場! 彼女が演じるのは、ファッション
誌の敏腕編集長。他人を顧みず、敵対するものを倒して生きてきた彼女は、息子の小学校入学で、PTAにかかわっていくことになる……。
まこと・つばさ☆
11月25日生まれ、東京都出身。85年、宝塚歌劇団に入団し、97 年、月組主演男役に就任。トップスターとして活躍し、01年退団。4月25・26日には、北京保利劇院で日中国交正常化40周年・日中国民交流友好年記念舞踊歌劇『木蘭』に出演。
ドラマ『七人の敵がいる!~ママたちのPTA奮闘記~』
東海テレビ・フジテレビ系にて、毎週月曜日~金曜・午後1時30分より放送中
――今回、ドラマ初出演にして初主演ということですが、舞台とは進み方などが違い、戸惑う部分があるのではないでしょうか?
「舞台は、物語順で進んでいきますけど、ドラマの場合、家のシーンだったらまとめて撮影、というように、時系列がわからなくなってしまうことがあるんです。ただ、撮影前に思っていたよりは、パニックにはならないですね」
――昼ドラの撮影を経験されての感想はいかがですか?
「昼ドラの撮影って、『トライアスロン』だって聞かされていたんです。泳いだと思ったら、次はマラソンがあって、ずっと続く、みたいな。私の場合は、映画の『グランブルー』を思い出しました。潜って潜って、耐えて耐えて、出てきて、また潜る、そういう感じがしましたね」
――では、いまは体力的・健康的に気を使っている感じでしょうか?
「睡眠だけは、なるべく取るようにしています。でも、撮影が終わって、ご飯を食べて……となると、あまり多くは取れないですね」
――真琴さん扮する山田陽子という女性は、雑誌の敏腕編集長であり、妻でもあり、母親でもあります。母親役の感想は?
「こ
れまで、子供に寄って来られるというよりも、どちらかというと怖がられたり、泣かれたりする役が多かったので(笑)、不安はありました。でも、台本を読ん
で、演じる役が『理想の母親』ではなかったので、大丈夫かなと思いました。人間的に怖い部分はあるけれど、嘘が少ない。これが、おしとやかな母親役だった
らとても悩んでいたかもしれませんが、そのままの自分が出せるかなと思って」
――真琴さんから見た山田陽子は、どういう女性ですか?
「い
わば『洗濯機女』。自分で問題を起こして、みんなを巻き込んで、助けて……って感じです。それから、自分が思ったことを、率直に口に出してしまう人。言葉
の選び方がストレートすぎて、相手に失礼を感じさせてしまう部分がある。本人に悪気はないんですけどね。そういうところは、私と性格が近いな、とも思いま
した」
――物語が進むにつれ、陽子の性格や感情は変化していくのでしょうか?
「そうですね。拒絶していたPTAに、いつの間にか溶け込んで、そのよさを知ったり。助け合いや、人との触れ合いが、いろいろな状況を変えていく第一歩だと気づいていくんです」
――役を通して、PTAという世界をを覗いた感想はいかがでしたか?
「やることがすごくたくさんあって、まるでひとつの会社だと思いました。今は働くお母さんが増えて、両立はすごく難しくなっているような気がします」
――PTA会長・上条圭子役を小林幸子さんが演じています。まったく笑わない役ということですが。
「いつもと逆なんですよね。私は笑顔があまり得意じゃないですけど、今回のドラマでは子供に対してほほ笑む役柄。小林さんは、普段はいつも笑顔なのに、ドラマ
の中では笑わない。私はこれまで、役で『悪魔の微笑』はしたことがありますが、このドラマで必要な、子供に対する微笑みには慣れていなかったので、そこが
いちばん難しかったです。私、身近に子供がいなくて、自分と同じ目線で話しちゃうんですよ」
――息子の陽介を演じる笹原尚季くんとは、どのように距離を縮めていったんでしょう?
「時
間があるときは、おしゃべりしていますね。でも、彼は心臓がでっかいというか、物怖じしないタイプだと思いました。お仕事となると、すごく変わるんです。
プロですよね。それに、彼は彼なりに気を使ってくれているのもわかります。たとえば手を握るシーンで、この手の握り方は、私を信用してくれているんじゃな
いかなって思うことがあって」
――それはやはりうれしいですよね!?
「指の強さっていうのは、画面では出ないところですけど、重要なことだと思います」
――共演してみて、子供のかわいさみたいなものを再認識されたのでは?
「尚季くんは、わんぱくなんですけど、何気ない瞬間、すごくかわいい顔をするんです。『お母さんは、この笑顔がほしいためにがんばっちゃうんだ』って。
夫婦生活も同じですよね。何かの瞬間に『私、この人好きかも』って思える瞬間があるから、夫婦生活が続けられるんじゃないかなって思いました」
――今後、真琴さんご自身のご結婚の予定というのは?
「70歳までにはしようと思っています(笑)。今、役で薬指に指輪をしているんですけど、撮影所ではずしてきたはずの指輪の感覚が、家に帰ってきても残っているの。してないのに、感覚が残っている! って、ちょっとそれにびっくりしました」
――宝塚からのファンの方は、このドラマで真琴さんのイメージが変わるんではないでしょうか?
「みなさん、同じことを聞かれますけど、むしろ、以前から応援してくださっている方のほうが、私のかわいさを知っているんですよ(笑)。バラエティ番組で私を見ている方の“偏見”を、このドラマで変えられたらうれしいなと思います」
――4月25日・26日には、北京保利劇院で日中国交正常化40周年・日中国民交流友好年記念舞踊歌劇『木蘭』に出演されます。ドラマの撮影の中、タイトなスケジュールになりそうですね」
「私、生きていられるのかしら(笑)。撮影がすべて終わったあとが怖いです。燃えつき症候群みたいになりそうで」
――応援しています! 最後に、ドラマのPRをお願いします。
「この作品の魅力は、登場人物が全員、パーフェクトではなく、どこかしら欠点があるところ。いろいろなドタバタが、テンポよく描かれています。まだ台本が来ていないところもあって、私自身、これからの撮影の部分がどうなるか、いちばん知りたいんです。そこは、視聴者のみなさんも同じだと思うので、お昼の30分間を楽しんでいただきたいです」