楽しく、幸せなねことの暮らし。でも、不調やトラブルは突然やってくる。そこで、猫専門医の服部幸先生が、悩みをズバリ解決する「にゃうにゃう猫生相談」!今回も、悩めるねこからこんな相談が届いた……。
【Q】「先生、はじめまして。私はまだ生まれて4カ月の女の子、三毛ねこです。先月から現在の飼い主さんにお世話になっているのですが、ウエットフードやドライフード、おやつなど、毎回、違う種類のご飯が出てきます。正直、私はドライフードが好きなので、そればっかりだといいなあ、と思っているのですが……」
【A】「順応しやすい子ねこのうちに何でも食べられるようにすることは、1つの手かもしれません」(服部幸先生)
これは、飼い主の方が将来を見越して「偏食対策」をされているのだと思います。子ねこのうち、いろいろな食事に慣れておくのはいいことですが、同じように栄養がとれるなら、好んで食べるものを優先するほうが、ねこの人生にとって幸せなのではないかな、と私は考えます。
ただし「このメーカーのこのフードしか食べない」というくらいに極端な状態だと、そのフードが生産中止になったりしたときに困ります。また、年齢でフードを変えていかなければならない場合も、難しいことに。順応しやすい子ねこのうちに何でも食べられるようにすることは、1つの手かもしれませんね。
またブラッシングや歯磨き、爪切りなどは、小さいうちに慣れさせたほうがいいでしょう。高齢になってからいきなり始めるのは、難易度が高いからです。
手入れをする際、最初のうちはねこが嫌がる前に、手入れをやめるようにしましょう。ねこではなく、飼い主がやめるタイミングを決めること。ブラッシングなどをするときは、1回ですべてを終わらせようとせず、毎回、少しずつの時間でも構いません。ねこが飽きたり、嫌がったりする前に、スッとやめる。手入れを「嫌なもの」と思わせないようにすることがポイントです。
SCOOP満載『ねこ自身』好評発売中!
理屈ばかりで肩がこる世の中で、息抜きするならこの1 冊!“ ねこのおかしみ”てんこ盛り、にゃんこ盛りの女性自身MOOK『ねこ自身』(光文社・本体680 円+税)はただいま全国書店、コンビニ、インターネット書店にて好評発売中。