’98年7月25日 
和歌山市園部の夏祭り会場でカレーライスを食べた人々が激しい吐き気と腹痛に襲われ、自治会長の谷中孝寿さんら4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒となる大惨事が起きた。
当初は集団食中毒とされたが、次に青酸化合物の混入、最後にヒ素中毒と断定された。
捜査段階で、元生命保険会社営業職員・林眞須美(現被告、当時・37歳)を巡る、多額の保険金詐欺疑惑が浮上。

その後連日マスコミが自宅を取り囲み、彼女が報道陣に向けてホースで水をかける映像などが繰り返し流された。

同年10月4日
和歌山県警は、林眞須美現被告を殺人未遂、詐欺容疑などで逮捕。同時に、夫で元白蟻駆除業の林健治さん(当時53歳)も共謀して交通傷害保険金を詐取するなどした別の詐欺、詐欺未遂容疑で逮捕した。

同年12月9日
林眞須美現被告をカレー事件の殺人及び殺人未遂容疑で再逮捕

’99年5月13日
和歌山地裁で初公判が開かれ、3件の詐欺事件は認めたことで、分離裁判となる。


’00年10月20日

夫の林健治さんに懲役6年の刑が下る。眞須美被告はカレー事件の殺人及び殺人未遂容疑について、取り調べ段階から一審の法廷でも黙秘権を行使した。

’02年12月11日
和歌山地裁判決は、世界最先端の放射能光施設『スプリング8』で分析した科学鑑定を評価し、カレー内から採取されたヒ素と被告の自宅台所から押収したプラスチック容器などに付着していたヒ素が同一である確率が高いと認定。
さらに状況証拠などから被告の犯行と判断。死刑を言い渡した。弁護側は即日控訴。

’05年6月28日
二審・大阪高裁判決では控訴を棄却、一審同様の死刑判決。即日上告。

’09年4月21日
上告審・最高裁でも、一審、二審同様に死刑判決が下された

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