映画「天地明察」金環日食<五元生中継>
日本全国の金環日食観察エリア5か所から同時生中継

http://www.ustream.tv/channel/cinema-s-by-shochiku

山崎直子さんが伝授「金環日食を親子で楽しむポイント7」

太陽、月、地球の3つの星が一直線に並び、地球から見ると、太陽が月に隠れて縁のリングだけが見える金環日食。この神秘的な天体ショーが5月21日の朝、日本の広い地域で観測される。とくに東京では金環日食が見られるのは173年ぶりだ。


「じつはまだ、私も金環日食を生で見たことはないんです。ですから、いまからホントに楽しみにしています」

そう話すのは、日本人2人目の女性宇宙飛行士として’10年4月、スペースシャトル『ディスカバリー』に搭乗し、15日間、国際宇宙ステーションに滞在した山崎直子さん(41)。そんな『宇宙のプロ』山崎さんと、山崎さんの直属の上司だった元JAXA宇宙飛行士室長の寺門邦次さんが、親子で楽しむ7つの観測の『コツ』を教えてくれた。

【1】地平線、水平線といっしょに見てほしい

「大自然のパノラマの中で見たほうが、地球という丸い天体に自分がいることが実感でき、宇宙との一体感が増すはず」(寺門さん)

【2】日食メガネだけでなく、『ピンホール投影法』も準備しておこう

「ピンホール投影法」とは、直径1㍉ほどの穴を開けたボール紙と白い紙を用意。日食中、ボール紙の穴を通して白い紙に太陽光を写すと、欠けた太陽の形が浮かび上がるというもの。

「私自身は日食メガネで観察しつつ、ピンホールも試してみたいと思っています。食の始めから終わりまでは2時間半以上、金環日食の始めから終わりまでも5分程度あります(東京の場合、6時19分から太陽が欠け始め、金環日食になるのは7時31分からの約5分間。日食終了は9時2分)」(山崎さん)

【3】家族でいっしょに見ると思い出は倍増

「昨年12月10日の皆既月食も家族で見たんですよ。赤っぽい色になった月がとても印象的でした」(山崎さん)

【4】太陽光線の怖さをまずママが知っておこう

「わずか数秒、裸眼で見ただけで障害が起きる可能性があります。太陽を見るときは絶対に日食メガネを着用。子供はつい夢中になりがちなので、ママがしっかり見守ってあげてほしい」(寺門さん)

【5】あきらめるな、くもりや雨でも金環日食は体感できる

いちばんの気がかりは天気。しかし、金環日食中は太陽の光量はふだんの10分の1にまで減少する。このため、くもりや雨の場合、空は日没後のように暗くなる。

【6】事前にドリカムの『時間旅行』をぜひ聞いておこう

「’90年にリリースされたDREAMS COME TRUEの『時間旅行』という歌に、金環日食の光の輪が”プロミスリング”として歌われているんです。まさに’90年から22年かけての『時間旅行』ですね」(山崎さん)

そして、もうひとつ大切なのが”【7】日食メガネは捨てずに取っておく”こと。今回の金環日食が終わっても、半月後の6月6日、午前7時過ぎから、太陽の中を金星が通る『日面通過』が日本全国で見られる。このときも日食メガネは必須なのだ。

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