保険研究家が教える「入ってはいけない”時代遅れの保険”10」

いまや10年先も見えない不安な時代。長い老後、無年金時代に対応するため保険のあり方も刻々と変わっている。『「安いだけ」の生命保険はやめなさい!』(自由国民社)などの著書でダメな保険をばっさり切り捨てる国際保険総合研究所所長の三田村京さんが、もはや”時代遅れのダメ保険”10、を教えてくれた。

【1】掛け捨ての保険
保険料は安いが満期になれば保障は終わり。解約返戻金はなく、満期までに死ななければ保障はゼロ。

【2】更新型の保険
当初の保険料は安いが10年更新、15年更新などといって更新のたびに保険料が高くなる。高齢になって払いきれなくなるケースが多い。更新せずにやめたら保障が終わりゼロになる。

【3】終身払いの保険
加入から死ぬまで支払う方式なので安いが、長生きするほど損をする仕組み。年金生活になっても支払い続けなければならない。

【4】アカウント(貯金)型保険
「アカウント」をうたっているが長年貯めても数10万円程度。そのうえ大きな保障は60~65歳くらいで終わりゼロになる。別名『利率変動型終身保険』と名付けて終身保険のように販売されているので要注意だ。

【5】定期保険特約付終身保険
掛け捨て部分が大きく、終身保険はほんのわずかの割合で設計されている抱き合わせ商品。大きな死亡保障は60代で消えてしまう。

【6】ネット保険
営業に関わる費用を省いているので保険料は安いが、おおむね終身保険ではない。一生涯の保障を得るには不向き。

【7】売り上げナンバーワンの保険
いちばん売れている商品と、いい保険であるかは別問題なので要注意。保険に関しては、よいモノから売れるという法則はあてはまらない。

【8】転換制度のある保険
いま入っている保険を「下取り」して新たな保険に転換をすすめられたら注意。それはかつての予定利率が高い時期の商品であることが多く『転換』といえば保障内容は悪くなるのが常識だ。

【9】元本割れする商品
払込金額より受取金額のほうが少なくなる保険。いまどきナンセンスだ。

【10】保障期間が平均寿命までない保険
保障がなくて困るのは現役時代よりも高齢になってから。もっとも不安な時期に保障がゼロになる保険は、まったく役に立たない可能性が高い。

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