歴史小説の面白さにハマる女子がいま増えているという。それを受けてか、この秋『天地明察』や『のぼうの城』といった歴史小説の映画化が続く。だが、なかには歴史小説はなんだかとっつきにくくて、と敬遠しがちな人も。そこで、そんな人にオススメなのが時代マンガだ。

 

「『大奥』と『へうげもの』は映画やアニメになり、知っている人も多いと思いますが、定番として外せません」と話すのは、現在NHK『高校講座世界史』に出演中で『イケメン幕末史』の著者でもある、歴女アイドルの小日向えりさん(24)。そんな彼女の、イチオシの”時代マンガ5”はつぎの通り。

 

『大奥』[1〜8巻以下続刊]よしながふみ(白泉社)

『へうげもの』[1〜15巻以下続刊]山田芳裕(講談社)

『日露戦争物語』[全12巻・文庫]江川達也(PHP研究所)

『殿といっしょ』[1〜7巻以下続刊]大羽 快(メディアファクトリー)

『信長協奏曲』[1〜7巻以下続刊]石井あゆみ(小学館)

 

「高校時代に読んだ『日露戦争物語』は、日清・日露戦争で活躍した軍人・秋山好古の魅力にハマった思い出の作品です。そして、歴史好きとして猛プッシュしたいのが『殿といっしょ』。伊達政宗など有名な武将からマニアックな武将まで登場する4コマギャグマンガです」

 

山内一豊の妻、千代が夫のために用意した馬が、実は信長から盗んだものだったなど、ブラックなギャグも満載の『殿といっしょ』。史実を基にした笑いのネタも多く、戦国好きなら一層楽しめると小日向さんはいう。そして、ほかの作品をこう解説する。

 

「ぜひ、皆さんに読んでもらいたいのは『信長協奏曲』。戦国にタイムスリップした高校生・サブローが病弱な信長の身代わりとなり、やがて『本物の信長として生きていく』物語です。歴史に無知な彼は、単に通行に不便だからと関所を廃止。サブローの適当な思いつきが、史実どおりに運んでしまうところが本作の醍醐味と言えます」

 

歴史を知っている人も、”次はどうなるの?”と話の展開にきっとワクワクするはず!

 

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