「都内のあるマンションに、メチャクチャ怖いお化け屋敷があるらしい」
怪しいウワサを聞きつけ、怖がり本紙記者2人が突撃体験取材に。やってきたのは東京メトロ・方南町駅からほど近い閑静な住宅街にある、ごく普通のマンション。中に入っても明るく、2階以上は一般住居になっているので高をくくっていた。
今回突入するお化け屋敷「オバケン」は、猟奇殺人犯の潜む廃墟が舞台らしい。殺された被害者の亡霊から逃げて6つの部屋をクリアし、廃墟を脱出しなければいけない。
まずは、狭くて真っ暗な第1の部屋へ。あっという間にスタッフに手錠でくさりにつながれ、小さな懐中電灯を渡され、部屋は記者たちだけに。と、いきなり頭上のモニターから、暗い男の声と映像が。
「ここは猟奇殺人犯のアジト。餌食になる前に、抜け出せ!制限時間内に出なければ、脱出できなくなるぞ!」
鬼気迫る様子に、一気にパニック状態に陥る記者2人。男の指示に従って手錠を外し始めるが、焦りのあまり記者はカメラマンのカメラに頭を強打。なんとか協力し手錠から脱したが、2つ目の部屋に向かってどちらに進めばいいかもわからない。少し音が聞こえると「ギャーッ!」。相手の悲鳴をきいて、こっちも「ワーッ!」。「時間がないぞ!」と急かす声が流れ始め、パニック最高潮。リタイヤしようと思ったところで、制限時間の5分が過ぎゲームオーバー。
ホッとしたのもつかの間「取材なので2つ目の部屋へどうぞ」とスタッフ。明かりのついたその部屋の壁には、大量の血しぶきが飛び散り、切断された腕や骸骨が転がり、さながら猟奇殺人犯の処刑場だ。柱にヘッドホンがかけられ、こんな指示が。「ヘッドホンをしたら、柱に手をつけていっさい動くな」。さきほどの男の説明によれば、この部屋には強力な悪霊が住んでいて、少しでも身動きすれば気づかれて一巻の終わり、らしい。ヘッドホンをすると、突然明かりが消え、真っ暗に!けれど、周りにあのグロテスクなものたちが転がっているのはわかっている。「ギャーーー!やっぱり出してーーー!!」。一瞬で挫折。
脱出ゲームの要素を盛り込み、挑戦者は制限時間内にミッションを達成して、6つの部屋をクリアすれば完全制覇。ただ6月6日のオープン以来、完全制覇して記念バッジを手にしたのはたったの4組だけだそう。目指してみるか?