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「血圧はどういうときに上がって、どういうときに下がるのか。その変動を計測しているうちに、何が本当に血圧を下げる方法なのかわかってきました。高血圧に悩む患者さんたちがなるべく薬に頼らないで、永続的に血圧を下げて、安定させる“最強の方法”を見つけたのです」

 

そう語るのは“ミスター血圧”こと、前東京女子医科大学医学部教授の渡辺尚彦先生。渡辺先生は、自分の血圧を30年以上、毎日24時間、入浴中以外ずっと測り続けている。データをもとに実験をしながら、血圧を下げる方法を突き止め、1冊にまとめた近著『血圧を下げる最強の方法』(アスコム)が話題だ。

 

「世の中でヘルシーといわれている食べ物が、血圧にとってよくない、健康法だと思っていたことが実は危険だった、ということがあります。血圧にとってよい方法は何かを知ってほしい」(渡辺先生・以下同)

 

そこで今回、三択クイズ形式で、血圧を下げる食べ物について教えてもらった。クイズに答えて、正しい知識を得よう!

 

【Q】つまむなら……
(1)コンブ
(2)さきイカ
(3)ピーナツ

 

【正解】3・ピーナツ
食物繊維とミネラルが豊富に含まれるコンブ、イカは血圧を下げるはたらきのあるタウリンを含むが、加工品として食卓に並ぶものは塩分が高く、ヘルシーではない。一方のピーナツは「食べると太る」と思われているが、米ハーバード大の30年間、12万人の研究で「死亡率を下げる食材」として実証済みという。

 

「ピーナツは、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化を防ぐ不飽和脂肪酸が含まれています。ただしポイントは、ポリフェノールが含まれている薄皮ごと食べること。ポリフェノールには、高い抗酸化作用と血圧を下げる作用があります。食べすぎると太るので1日20粒を限度に」

 

【Q】おやつは……
(1)チョコレート
(2)クッキー
(3)おせんべい

 

【正解】1・チョコレート
甘いものを食べると疲労が回復でき、集中力を高めてくれる。おやつにチョコレートやクッキー、おせんべいなどのお菓子を食べるとき、効果があるのはチョコレート。

 

「チョコレートに含まれているエピカテキンは、消化されると小腸で吸収され、血液に送り出されます。そして全身に行き渡り、血管内部の細胞にしみ込んで活性化すると、血管の炎症を抑えて血流をよくする効果があります。1日25グラムを5回に分けて食べることが理想的」

 

ただし、甘すぎるミルクチョコレートはNG! カカオの含有量が75%の高カカオチョコレートがオススメ。砂糖とバターを使うクッキーや、しょうゆや塩で味付けをするおせんべいは避けよう。

 

【Q】食べるなら……
(1)タコ
(2)イクラ
(3)サケ

 

【正解】1・タコ
魚に含まれるEPA、DHAは動脈硬化を抑制したり、コレステロール値を下げたりする働きとともに、血圧も下げる。ただし、魚介類を食べるときに、しょうゆを使ってしまうと逆効果。

 

「イクラはしょうゆ漬けにして、ごはんの上にかけて食べることが多いと思います。サケはビタミン類も豊富でアンチエイジングフードともいわれていますが、保存するときに塩漬けにしますので、血圧を上げてしまいます。その点、タコは血圧を下げるはたらきのあるタウリンも豊富で、スライスにして酢につけて食べれば、降圧効果を保つことができます」

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