「食べ物があれば食べてしまうのが人間。冷蔵庫に太る食べ物が入っていれば、自然と太ってしまいます。さらに、ものが詰め込まれた冷蔵庫は、いま何があるのかを把握しにくくなる。その結果“なかったらどうしよう”と不必要な買い物が増え、負のスパイラルに陥ってしまうのです」
そう話すのは、『やせる冷蔵庫』(サンマーク出版)の著書もある、食欲コンサルタントの村山彩さん。村山さんは妊娠をきっかけに“運動しないダイエット法”として、冷蔵庫の収納術を考案。これまで約400人の冷蔵庫をコンサルティングしてきた。
村山さんが提唱するのが、冷蔵庫内の食材の入れ方を工夫した“やせる冷蔵庫”。自然と太りにくい食生活ができるうえ、食材の循環もしやすくなるという。
■お菓子は「扉」に入れて増えすぎ防止
細かい区切りのあるドアポケットは「太りやすい食材」の増えすぎ防止にうってつけ。卵入れがある場合、冷蔵室に移動。
〈ドアポケット・小〉上から
【1】太りやすい調味料
見えにくいこのエリアには、マヨネーズやケチャップ、ソースなど油分の多い、太りやすい調味料を入れる。
【2】ごほうび
我慢ばかりでは長続きしないため、スイーツなどごほうびは大事。狭いこのエリアに収まる量までならOK。
【3】太りやすい飲み物
太りやすい飲み物であるジュースや牛乳は、見えにくい左側に。1カ月に1回はチェックし、不要品は処分。
〈ドアポケット・大〉上から
【4】太りにくい調味料
頻繁に使う太りにくい調味料はこちらに。チューブ調味料は必ず縦置きにして、視界に入るように。
【5】パンに塗るもの
ジャムやピーナツバターは太りやすいため、エリアが限定されるポケットに。置く数は1つまでにしておきたい。
【6】太りにくい調味料、飲み物
目につきやすい大容量スペースには、積極的に使いたい太りにくい調味料(酢、だし)や飲み物(水、お茶)を。
やせる冷蔵庫を作るポイントは、見やすい場所に太りにくい食品を入れ、そのエリアにあるものをたくさん食べること。ただし、冷蔵庫の形状によって「見やすい」場所は変わることも。その場合は自分が見やすいエリアに太りにくい食品を入れるようにしよう。
扉が片開きの場合は、見やすい位置に太りにくい食材を、見づらい位置に太りやすい食材を。