来年から歌手活動休養することを明言している氷川きよしも出演 /(C)テレビ東京 画像を見る

近年、若者向けの出場者が目立つようになり、演歌や歌謡曲は減る傾向にある歌番組『NHK紅白歌合戦』。その同じ時間帯に放送される『第55回 年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京系)は、誰もが知る演歌や歌謡曲をたっぷり6時間放送することで、大晦日の“いつもの感じ”を味わいたい視聴者の注目を集めている。そこで、同番組のプロデューサーである星俊一さんに、演歌への思いや思い出を聞いた。

 

星さんは00年にテレ東に入社。同年に歌手デビューした氷川きよし(45)とは同世代で、仕事でもよく顔を合わせていたという。

 

「01年に演歌番組のADについたときに氷川さんの高校に行ったり、いろんな地方ロケに行ったり、初めてディレクターになったのも氷川さんのロケで、仕事での縁があったんですよね。それで、『年忘れ』で再会して、毎年お会いするように。来年から歌手活動休養されるということで、寂しくてリハーサルは客席で聴きました」
今年の『年忘れ』では「きよしのズンドコ節」とデビュー曲の「箱根八里の半次郎」をメドレーで披露する。

 

「02年にテレ東の天王洲スタジオで初めて『きよしのスンドコ節』を見たのですが、腰の動きがキレキレですごい曲だなと衝撃を受けたんですよ。それこそ、この20年の間に数えきれないくらい歌われてきていると思うんですよね。今回披露された同曲は、歌声も振りの雰囲気も今の氷川さんにフィットしていて、また違う魅力を感じました」

 

芸道60周年を迎えた“御大”北島三郎(86)も2年ぶりに登場する。

 

「北島さんがそこにいらっしゃるだけで、演歌や歌謡界の方たちが一つになるんですよね。舞台袖にいらしても挨拶しに自然と皆さんが集まってしまうというか。ステージも北島さんが立つことでピシッと締まる。石川さゆりさんや坂本冬美さんたちとのスペシャルコーナーも見どころのひとつですが、実現してよかったです」

 

星さんは、00年の入社当時は流行りのJ-POPなど“ふつうの音楽番組”がやりたかったというが、音楽番組を志望したところ“演歌番組”を担当することになった。

 

「正直、演歌をほとんど知らなかったので、悩ましかったです。ただ、20年経ってくると、演歌が心に沁みちゃいます。皆さん歌がとてもうまいですし、長く歌い継がれている名曲は、曲そのものもいい。石川さゆりさんの『津軽海峡・冬景色』を聴けばやっぱり唸るというか。演歌や歌謡曲は日本の文化として、日本のひとつの音楽として確立していると思います」

 

カラオケでも演歌を歌うようになったという星さんは、現在「3秒聴けば誰でもわかる名曲ベスト100」のほか、「テレ東音楽祭」(テレビ東京系)も担当している。

 

「『テレ東音楽祭』は、新しい曲や、新しい世界観があって面白いです。演歌もJ-POPもどちらもよくて、楽しみ方が違うだけだと思います。とはいえ、大晦日はゆっくり演歌を聞きたい体質になりました。『年忘れ』で日本を代表する歌手の方々が心を込めて歌っている姿を見て、『日本にはいい曲が多いな』と、年の瀬を実感していただけたらうれしいです」

出典元:

WEB女性自身

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