宿敵・巨人を制し、18年ぶり6度目のセ・リーグ優勝に輝いた阪神タイガース。試合会場の甲子園球場では大観衆が「アレ」の瞬間を見届けたが、大阪・ミナミの道頓堀にも悲願達成を祝福しようと大勢の阪神ファンが詰めかけた。
現地では14日夕方から1,300人の警官が配置されるなど厳戒態勢が敷かれたが、夜になるにつれ通行量が増加。優勝が確定すると、道頓堀の戎橋ではファンが「六甲おろし」を大合唱。歓喜を爆発させる様子が各メディアで報じられた。
そうしたなか、懸念していた出来事が現実にーー。興奮が過熱した一部ファンが道頓堀川へダイブしたのだ。
「タイガースが’03年に優勝した際は、5,000人以上が川にダイブ。1人が死亡し、ケガ人が多数出る騒ぎとなりました。’05年の優勝時には警備が強化され、ダイブした人数は55人と大幅に減少しました。
昨年10月には韓国・ソウルの梨泰院で150人以上が亡くなるという悲惨な雑踏事故が発生したばかり。そのため大阪府警は、大勢の人々が押し寄せる危険性を警戒していました。
昨夜は優勝後にダイブする人が出てきたため、午後9時40分ごろに戎橋は一時通行止めに。それでも警官の目をかいくぐって、“戎橋が無理なら川沿いの遊歩道から”と強行突破する人がいたのです」(スポーツ紙記者)
NHK WEBが15日午前に報じた記事によれば、今回は26人がダイブ。前回の優勝時より減少したが、18年経ってもゼロになることはなかった。
「’03年の優勝時にはあまりにも川が不衛生だったため、ダイブした人たちから体調不良を訴える人が相次ぎました。当時よりも水質は改善されているといいますが、現在も酒に酔った人が道頓堀川に嘔吐したり、立ち小便したりする人も目撃されています」(全国紙記者)