出店したイベントで販売したマフィンによって食中毒を引き起こした焼き菓子店のSNSアカウントが11月21日までに削除された。削除されたのはXとInstagramの2つ。
16日、問題となったマフィンは厚生労働省によって「毒キノコ」「フグ」と同程度の健康被害がある「CLASS1」に指定され、リコール対象になっていた。
同店は消費者庁のリコール情報サイトに「回収情報の周知方法」として、このXとInstagramのURLを記載。スポニチアネックスによると、目黒区保健所はSNS削除後の店側との連絡について「(店側は)何らか別の連絡先を示す意思はあるが、作業できる状況でないそうです。今後、同じページに別の連絡先を出す予定」と話していた。
騒動を受けて、14日に店主はSNSで謝罪していたが、波紋は大きくなるばかりだった。
「今回のマフィンだけでなく、暴露系インフルエンサーによって店主が過去に投稿していた商品の画像が拡散されると、SNS上で『見た目が美味しくなさそう』と批判が殺到していました。
また店主が当初マフィンの回収方法をゆうパックに指定したことも『腐敗したものをほかの郵送物と一緒にするな』と余計に反感を買ってしまう結果に。Xで“デスマフィン”がトレンド入りするなど、今回被害に遭ってないながらも店主に対し厳しい声を浴びせる人が続出しました」(Webメディアライター)
16日、店主は《11月15日早朝に私の名前を語った殺人予告文が複数の教育機関に送られていたため、警察へ相談に行きました》と殺害予告が届いたこともSNSで明かしていた。
店主への誹謗中傷について、17日に放送された『DayDay.』(日本テレビ系)でMCの武田真一アナウンサーは「正義感を履き違えないようにしなきゃいけないと思います」と警鐘を鳴らしていたが……。
その後も、店主のX宛てには《殺人未遂マフィンはここですか?》《マフィンも人間も腐ってた》《やべーなまじでどんな神経してんだ?一生食い物屋やらないでくれ》といった過激な批判投稿が相次いでいた。
さらに過去に店主がアップしていた写真を引用し、容姿を中傷するようなものもあった。こうした事態を受けてかは定かではないが、店はSNSだけでなく21日に開設したホームページで、すでに閉業し、今後も再開の予定がないことを明かしている。