3月4日、明治はキャンディー「チェルシー」の販売を終了することを明らかにした。販売が低迷しているためで、年度内に出荷を停止する。同社によると、2002年度に約25億円あった売上高は、22年度には約5億円まで減少していたという。
チェルシーは英国スコットランドに古くから伝わる「スカッチキャンディー」をイメージして、1971年に「バタースカッチ」「ヨーグルトスカッチ」の2種類の味で販売を開始。花柄の効いた黒いパッケージや、銀紙をはがして食べるという特別感が多くの人に親しまれた。その後、「コーヒースカッチ」「ロイヤルミルクティースカッチ」など新商品をリリース。2000年代になると、「抹茶ミルク」「焦がし黒糖ミルク」などの味のほか、「ビスケット」「チョコレート」などの派生商品も登場した。発売以来53年と、半世紀以上におよんで愛されてきたお菓子だったが、歴史に幕を下ろすことになる。
小林亜星さんが作曲したCMソング「チェルシーの唄」も定着。当初歌っていたシモンズのほか、あみん、ケミストリーら数々のアーティストがカバー。幅広い年代の人々に愛された。“思い出の味”が店頭から姿を消すことに、ネット上では悲しみの声が続出している。
《あまり馴染みの無かったコーヒー味、美味しかった》
《CHEMISTRYが歌うチェルシーめっちゃ好きやった》
《CHEMISTRYが歌ったバージョンが一番良かったと私は思う》
《アソートじゃなく銀紙に包まれた箱のチェルシーを食べたいなーと思ってたのに今月で終売とか》
《普段からたくさん食べてればよかったよね、ほんと。ごめんねチェルシー》
《お菓子のCMって昔よりも減ってる気がする。CM見たから買ってた小学生時代…》
子供のころの記憶を思い出すなどしながら、たくさんの人が大きなショックを隠しきれないようだ。