13日、参議院の決算委員会が行われ、参政党の梅村みずほ参議院議員(47)が林芳正総務大臣(65)に対し、いわゆる“オールドメディア”の報道の姿勢について質問した。
梅村氏は国民の不信感が、テレビや新聞などの“オールドメディア”に向いていると指摘。その理由として、「マスメディアが自分たちに都合の悪いことを、意図的にスルーしている場合に使われることが多い言葉」である“報道しない自由”を挙げ、林氏に意味や使われ方について尋ねた。
林氏は放送法を引き合いに、「放送番組で報道する内容の判断も含めて、放送事業者の責任の下で編集すべきものと考えている」と述べ、放送事業者の自主自立が基本との認識を示した。
さらに梅村氏は、“オールドメディア”と“ネットメディア”が生む分断についても、林氏に質問。「オールドメディアとは、既存のテレビや新聞を指すことが多い」としたうえで、ネットメディアとの間でニュースの報じ方が異なる現状に対し、「既存のメディアに対する不信感が、国民の中で広がっているからでは」と指摘した。
そんな白熱した議論が続いていた中、議場に笑いが起こる場面も。
林氏は「“オールドメディア”という言葉をよく耳にしますが、(総務大臣として)放送を所管しているので、なるべく“クラシックメディア”と呼ぶ努力はしている」と発言。議員らからは、笑い声が聞こえた。
そのうえで林氏は、「インターネットでの誤情報の問題が顕在化する中で、放送の役割として、取材に裏打ちされた信頼性の高い情報発信や、視聴者の相互理解の促進が期待されている」と言及し、「放送事業者は社会的役割を自覚し、自主自立の枠組みのもとで国民の期待に応えてほしい」と改めて認識を示した。
梅村氏は、林氏の“クラシックメディア”という表現は「クラシックやアンティークなど、経年ならではの味わい深さや良さが滲む言葉」であるのに対し、「“オールド”と使われているところが、何か揶揄的なところがあるのでは」との考えを述べた。
この討論の模様がネットニュースで報じられると、X上では“伝統的な”という意味の“トラディショナルメディア”を推す声も上がっていたが、林氏があえて“クラシックメディア”と呼んだ理由について、あるWEBメディア記者はこう語る。
「“クラシックメディア”の発言は、冗談半分でしょう(笑)。ただ、林氏は議員の中でも無類のクラシック音楽好きとして知られており、’21年12月のG7首脳・外相会議では即興でピアノ演奏をして各国首脳からの評判は上々でした。今年3月の震災チャリティーコンサートでは、ベートーヴェンの『運命』第1楽章を指揮するなど、“クラシック”に関するエピソードには事欠きません。そういった背景から、“クラシック”という言葉が出てきたんでしょうね……」
クラシック愛、ゆえの発言だったのかも?
