(写真:永井大 オフィシャルホームページより) 画像を見る

「今後は、舞台を積極的にやっていきたいと考えています。舞台って、お客さんが毎回違って、そのお客さんたちの呼吸を感じながらみんなで作り上げる素敵な空間だなと思ってるんです」

 

そう話すのは、俳優の永井大(48)。今年3月、約24年にわたって所属した芸能事務所「ケイダッシュ」を退所し、独立することを発表した。永井といえば、空手の流派の全国大会での優勝や、インターハイ、国体、関東学生選手権で5位入賞の実績をもつ“肉体派俳優”としても知られる。その自身のルーツには、舞台と重なる部分があるのだと話す。

 

「稽古を重ねて、本番に挑む。そこは舞台も、空手の試合も同じです。稽古をしてないのに、突然本番の舞台になんて上がれませんから」

 

さらに、今は空手を通じて学んだことを多くの子供たちに伝える活動も行っているという。俳優業の傍ら、道着姿で子供たちに稽古をつける時間にこめた“思い”について聞かせてもらった――。

 

永井が空手を始めたのは、小学1年生のころ。当時、父親が開いていた空手道場に通い始めた。

 

「父は空手だけでなく、一緒にマラソンに付き合ってくれたり、体操や鉄棒も教えてくれました。遊びの延長の感覚で、気持ちを盛り上げるのがとても上手でしたね」

 

自然体の指導が功を奏し、小学校のころ流派の全国大会で 3位に輝いた。

 

「やっぱり、全国で 3位になれたのはめちゃくちゃうれしくて。自信にもなりましたし、父も喜んでくれました。あのときの光景は今でも鮮明に記憶に残っています」

 

中学校では空手部がなかったため、バスケットボール部に入部。空手には並行して取り組み、高校・大学を通じて道場で汗を流した。流派の全国大会での優勝、インターハイ、国体、大学関東個人のすべてで5位に入賞と輝かしい成績を残している。

 

「僕がやっていた当時は、空手ってどこか汗臭いようなイメージがありました(笑)。でも、最近は各年代のカテゴリの大会が整備されているし、五輪代表の選手が注目されるなど、イメージも変わってきていますよね」

 

そんな、空手のすそ野拡大に、永井自身も一役買っているという。

 

「いま、小学校の体育館を借りて、週1回、小学生を中心に空手を教えているんです。幼稚園生や保護者の方の参加も合わせると、生徒は50人くらい。それとは別に、週末などに子供たちを集めて青空教室のようなこともやっています」

 

空手の指導を始めるきっかけは、自身が長男・長女の2人の子供の父親になったこと。父が自らにしてくれたことを自分の子供にもしてあげたい、“礼に始まり、礼に終わる”武道の精神を伝えたい、という思いが日に日に強くなっていったそうだ。

 

「長男が小学校に上がるタイミングで、知り合いの日本チャンピオンと協力して指導をはじめました。最初は小学校に案内を置いてもらったりしましたね。意外だったのは、女の子で空手を習う子が多いこと。習っている小学生の1/3は女子生徒なんです。オリンピックの影響や、世の中の流れなのか、護身術のためというケースも多いみたいですね」

 

空手教室の名前は『目黒空手フェイバリット(MKF)』。名前のとおり、空手だけでなく、子供たち一人ひとりのフェイバリット(=好み)に応じて体を動かすことをモットーとしている。

 

「教室には、空手のオリンピック選手に来てもらうことがあります。トップ選手の視点から、さまざまなアプローチで空手の指導をしてもらいます。

 

さらに、柔道の世界チャンピオンにも来てもらっているんですが、そこで背負い投げを見せてもらうと、子供たちの目が一気に輝きます。僕よりも体の小さい柔道家が、大きい人間を投げる姿を見せるのです。ほかにも、ダブルタッチの世界チャンピオンにきてもらうことも。空手とは違う動きで、体を動かす楽しさに触れてもらうのが目的です。

 

今後は、元プロ野球選手やサッカーの元日本代表選手、世界陸上やオリンピックで活躍した陸上選手などを招き、より広い視点から指導してもらう機会を作ろうと考えています。ここに来るといろんなことができるよ、というのを大切にしています。僕も、スポーツ全般が好きでしたから」

 

まさに、自分の父が見せてくれた背中を追うように指導を続けていくなかで、俳優業の傍らのライフワークが、もう一つの“目標”にもなりつつあると語る。

 

「空手の指導を出発点に、何らかの形で子供たちの夢を応援することをしてあげたい。必ずしも空手じゃなくていいんですよ。空手と両立してサッカーをやる子もいますし。空手の動きは、あらゆるスポーツで必要な体幹を鍛えるのにとても効果的ですから。僕は『スポーツマンNo.1決定戦』(TBS系)で優勝したこともありますが、空手だけやってたら跳び箱 22段なんて跳べませんから(笑)」

 

独立に際し、《これまで培ってきた経験を糧に、さらに精進を重ね、より一層様々な事にチャレンジし皆様に良いご報告ができるよう挑戦を続けてまいります》と抱負を述べていた永井。新たなる挑戦が子供たちの可能性も広げていく――。

画像ページ >【写真あり】小学生に指導を行う空手着姿の永井(他2枚)

出典元:

WEB女性自身

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