芥川賞作家の平野啓一郎氏(50)が、高市早苗首相(65)への批判を再び強めている。
平野氏は6月8日、自身のXを更新。高市首相をめぐる“中傷動画問題”や国会答弁を念頭に、《首相は、ただ語気を強めて否定していれば、そのうち、「野党はいつまで批判するのか? もっと国政にとって大事なことがあるだろう!」とかいう間抜けな声が高まってきて、切り抜けられると踏んでいるのだろう。そんな国で良いのか?》と投稿した。
高市首相をめぐっては、『週刊文春』の報道によって陣営関係者による対立候補への中傷動画作成疑惑が浮上。動画制作に関わったとされる人物らと公設秘書とされる人物とのZoom会議音声が公開されるなど波紋が広がっている。
さらに4日の衆院予算委員会では、公設秘書とされる人物の音声について質問された高市氏が、「有料記事だったため確認していない」と説明。「有料会員になろうとは思わなかった」と発言したことも物議を醸した。
こうした一連の対応に対し、平野氏はこれまでも率直な批判を重ねてきた。
今月には、高市首相の答弁について《総理大臣があまりにも幼稚な国に生きている》と投稿。また、同首相がかつて「米連邦議会立法調査官」という実在しない肩書を使っていた“経歴詐称疑惑”をめぐっても《嘘の経歴で、しゃあしゃあとテレビにまで出れる人》《詐欺師が総理になっている》などと厳しい言葉を投げかけていた。
「今回の投稿では、高市首相本人だけでなく、我々有権者や世論の動きにも言及しています。疑惑を掛けられた政治家が幾度となくそれを否定し続けることで、やがて“いつまで追及するのか”“国会でする話なのか”という空気が生まれ、国民の関心が離れていくことで真相から逃げ切る――。平野氏はそうした日本の政治風土そのものに警鐘を鳴らした形です」(全国紙政治部記者)
X上では平野氏の投稿に対し、
《その通りだと思う》
《説明責任を果たすのが先では》
《疑惑があるなら徹底的に検証するべき》
《批判をやめろという空気は危険》
《政治家も有権者も問われている問題だ》
と共感の声が寄せられる一方で、
《作家が政治的発言をしすぎでは》
《まずは事実関係の確定が必要》
など平野氏の発言に一定の留保を付ける投稿も見られている。
さらに平野氏は10日にもXを更新。総裁選時に拡散されたという小泉進次郎氏や林芳正氏に対する“中傷動画”を紹介する『週刊文春』のポストを引用し、以下のように続けた。
《もしこの卑劣な手段を使わなかったなら、彼女は首相になれなかったし、自民党がこれほど大勝することもなかった。つまり、間違った人間が総理になってしまった間違った世界に、私たちは今生きているということ。元の世界に戻るべき》
国会でも立憲民主党が高市首相の秘書の参考人招致を求めるなど、事件の疑惑追及が続いている。真相が明らかになるまで、著名人からの“追撃”は止まりそうにない。
