熊本県嘉島町のイオンモール熊本。爆発があり、多くの人が閉じ込められた。7月29日現在も、救助が続けられている(撮影:梅基展央) 画像を見る

2026年7月28日16時27分頃に熊本県を襲った最大震度7の地震。

 

それからおよそ1時間半後の18時前、「イオンモール熊本」(嘉島町)で大規模な爆発が発生した。熊本県はモール内で女性2人が死亡、心肺停止が1人いることを発表した(29日午前7時現在)。

 

「客はほとんどが避難していましたが、店舗従業員がモール内に残っていたということなので、被害に遭われたのは、そういった方々だとみられています。

 

爆発の原因は、モール内にあるフードコートの調理用に敷設されたLPガス設備からガスが漏れ、何らかの火が引火したという見方があります。

 

LPガスは、都市ガスに比べて発熱量は倍になるといわれます。そのため、爆発したときの破壊力は相当大きくなります。爆発によって飛び散った建物の破片が、数百メートル先まで到達していたそうです」(社会部記者)

 

小泉進次郎防衛相は7月28日夜の会見で、熊本県知事からの要請を受け、北熊本駐屯地の第8師団3600名を派遣、陸上自衛隊第42即応機動連隊と第8偵察隊を中心に、イオンモール熊本での人命救助に当たっていることを明らかにした。

 

消防、警察と連携をしながら、一刻も早い行方不明者の救助が待たれるが、防衛庁(現防衛省)陸上自衛隊出身で、現在は拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授の濱口和久氏が、救助の難しさを指摘する。

 

「大きな余震が起きる可能性が指摘されているなかで、もしその状況になれば(イオンモールの建物が)さらに壊れ、救助作業中に二次災害が起きる心配が高まります。広範囲で建物が崩れていますから、どこに要救助者がいるのかわからないという大変さもあります。

 

私が聞いているところでは『ほふく前進をしなければ通れない』というほど、瓦礫が重なり合っている場所もあり、重機も入れられないそうです。そういったところを、手作業で瓦礫をかき分けながら、体温が感知できるセンサーをかざしながら進みます。

 

そして要救助者が見つかれば、周辺を『開削』して助け出しますが、先ほども指摘したように、大量の瓦礫があるのでほとんどが手作業です。活動を妨げることは間違いありません」

 

災害時、「災害発生から72時間を過ぎると生存率が急激に落ちる」と言われている。

 

県内は40度に迫る暑さのため、「それよりもっと、時間は短くなるでしょう」と濱口氏は語る。隊員にも過酷な状況が待ち受ける。

 

「消防も警察も同じことが言えると思いますが、自衛隊員は、寒さへの対策は十分にできていても、暑さに対する衣服類の対策は難しいんです。戦闘状態を想定した服装のため、“ファン付き”などの服はもちろんありませんからね」(濱口氏)

 

余震、瓦礫、酷暑……。過酷な救助作業が続く。

 

画像ページ >【写真あり】災害救助に当たる自衛隊の様子(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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