最大震度7の「令和8年熊本地震」の発災から4日目の7月31日。熊本県の災害対策本部の発表によると、県内では災害との関連を調査中の人を含め34人の死亡が確認されたという(31日午前8時現在)。
「熊本県によると、30日午前7時30分で、県内415カ所の避難所に、計1万467人が避難しているということです。
避難所以外にも駐車場などで車中泊をしている人も多数いますが、気温は連日40度近くにもなり、熱中症予防など体調管理が喫緊の課題になっています」(社会部記者)
もちろん、被災地の苦境を前に、周囲は手をこまねいているわけではない。「エアコン設置」の支援が広がり始めている。
「防衛省は29日、県内の避難所などで使用するスポットクーラー約300台を家電量販店から調達、航空自衛隊のC2輸送機で熊本に運び、順次設置しました。また、ダイキン工業も29日、県内の避難所などに、台数は未定としていますが、業務用の移動式エアコンを提供すると明らかにしました」(経済部記者)
ところが、政権を担う自民党への批判が地元では強まっているという。なかでも、木原稔内閣官房長官(56)への風当たりは強いようだ。
「熊本県内の衆議院選挙区は4区あり、2026年2月の衆院選挙では、すべての選挙区で自民党議員が当選しました。まさに『自民党王国』です。
木原さんは熊本市の中心部、熊本1区を地盤にしています。
今回、避難場所に指定された公立小中学校の体育館などでのエアコン設置が注目されましたが、文部科学省によると、2026年5月1日時点の避難所エアコン設置率は、全国平均の33.1%に対して熊本県は20.9%にとどまっています。
東京都の95.9%は突出していますが、熊本県は全国レベルでも低位と言っていいでしょう。そのため、『自民党は何をやってるんだよ』という県民の怒りが、高市政権の中枢を担う木原さんに向かっているのです」(政治担当記者)
Xにも《10年間何やっとったん?10年前となんも変わらんじゃないか》《東日本大地震から15年、熊本地震から10年、能登半島地震から2年半経ってるからね。「今まさにエアコンを運んでいます!」がまずおかしい》など政治の不作為を非難する声が殺到している。
政治アナリストの伊藤惇夫氏は「被災者は高市政権に対して期待が持てていないのでしょう」とし、その理由をこう語る。
「高市首相はリーダーシップをとっているようにも見えますが、地震発生から4日になるのに、いまだに被災者は体育館で暑さを我慢し、車中泊を強いられている方も多くいらっしゃいます。被災者用のテントすら満足に準備ができていない。『高市政権は何もしていない』という批判が出るのも、仕方ないところです。
それでいて高市首相は被災地に入るという。地元は首相の警備に人員が割かれ、復旧作業にも遅れがでます。私は常々、『災害が起きたとき、ダメな政治家ほど早く現地に入りたがる』と思っています。視察は迷惑だから、やめていただきたいですね」
高市政権に求められているのは、「目に見える、実感できる成果」ではないだろうか。
画像ページ >【写真あり】被災者も悲鳴…酷暑の避難所(他7枚)
