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子供の成長に合わせてちゃんとしたものを食べさせたい、といつも心がけております。とにかく、小中学生は発育期ですから、何を食べさせるかで悩みます。うちの子、びっくりするほどよく食べますからね。ペロッとご飯一合とか食べてしまうのです。だからこそ、出来るだけ身体に良いものを与えないとなりません。

 

でも、父子家庭、こちらも仕事がありますし、食事のことだけに時間を割くことが出来ません。手間をかけず、質を落とさず、が大事になります。仕事の合間に料理をする、という感じになりますからね。バランスよく食べさせたい。

 

いろいろと工夫をし、やっと最近、野菜もしっかり食べてくれるようになりました。とにかく、子供は野菜嫌いですから、青々とした野菜を料理の中に隠すことが大事なんです。そのためには煮込み料理が最適ですね。「火をいれたらビタミンが減ってしまう、生野菜を」とおっしゃられる気持ちはわかりますが、まずは野菜好きにさせることが大事。野菜が好きになればもちろん自然に生野菜も好きになります。

 

まず、大きな鍋に野菜スープを作ります。ブロッコリーだとか、白菜だとか、にんじんだとか、3㎏ほどの野菜を使います。今週は、ポトフを大量に作りました。ソーセージなども多少は入っておりますが、基本は野菜ポトフですね。

 

翌日、この野菜ストックを使ってラーメンを作りました。ウエイパーやごま油を少し加えて、酸辣湯麺にしたのです。具材を炒めて上にかけ、さらにお酢を足しました。食べるかな、と心配でしたが、おお、酸味が美味い、とか偉そうに言いながら完食。よしよし。

 

その次の日はこの野菜ポトフにカレー粉を入れまして、別で牛肉を炒め、カレーソースみたいにして出してやりました。美味い美味い、を連発して完食で(笑)。

 

そして今日は、そのカレーに牛乳を入れてさらに和風だしを加え、カレーうどんにしたのです。煮卵をぽんと載せてランチには最適でした。これで3㎏の野菜はほぼすべて息子の胃袋に入ったことになります。とっても合理的ですね(笑)。

 

さて、今日は腹持ちもよく子供が大好きなフランスを代表するじゃがいも料理、タルティフレットを皆さんと一緒に作りたいと思います。もちろん、うちの子も大好きですよ(笑)。

 

材料:じゃがいも(煮くずれしにくいもの)400g、玉ねぎ小1個(約250g)、ベーコン100g、バター10g、白ワイン大さじ1、ロブロションチーズ120g(ピザ用ミックスチーズ150gに代用可)、塩・こしょう適量。

 

まず、じゃがいもを5㎜の半月に切り、軟らかくなるまでゆでます。玉ねぎをスライスし、フライパンにバターを溶かし、玉ねぎを炒めます。玉ねぎがしんなりしてきたらベーコンも加え、一緒によく炒め、白ワインを加えアルコール分を飛ばし、塩・こしょうで味を調えます。グラタン皿にゆでたじゃがいも半量、炒めた玉ねぎとベーコン半量、チーズ半量を重ね、残りも同じように重ねていきます。いちばん上にロブロションチーズを並べたら、200度のオーブンで20~30分、こんがり焦げ目がつくまで焼きます。

 

オーブンがない場合はトースターで。チーズが焦げないように初めの10分ほどはグラタン皿をアルミホイルで覆って焼き、残りの10分はアルミホイルを外し、いい感じに焦げ目がついたら出来上がり。(オーブンやトースターによって焼き加減が変わりますので、時間は調整ください)

 

ロブロションがない場合はスーパーで見かけるカマンベールやクリーミーウオッシュなどお好きなチーズで代用してください。サラダを添えて。よく冷えた白ワインがあれば最高ですぞ。

 

ボナペティ!

 

 

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