「ここの自宅を購入されたのは、今から40年ほど前になるでしょうか。ただ近所との付き合いはほとんどなく、いつも都内の高級ホテルに住んでいました……」(近所の人)

 

東京渋谷区内にある超高級住宅地。安倍晋三首相(58)の自宅のすぐ近くに一際目立つ大豪邸が建っている。敷地を覆う囲いはなく、木々が生い茂り周囲を遮断する。ここが“銀座の不動産王”と言われた丸源ビルのオーナー・川本源司郎容疑者(81)の自宅だ。

 

登記によると、敷地面積約400平米、床面積約500平米。地下1階から3階建ての鉄骨大豪邸で、1979年に丸源が取得した際に根抵当で5億6千万円がついている。これが購入価格のようだ。ちなみに安倍首相の自宅マンションは所有する部分が約250平米で推定3億円と言われている。

 

2009年からの3年間で28億8千万円もの所得を隠し、法人税約8億6千万円を脱税した容疑で逮捕された川本容疑者。一時は1300億円もの資産を所有していたが、一方では独身を貫き孤独な生活を送っていたという。彼と30年来の付き合いがあるという男性は本誌にこう語る。

 

「彼は『自分しか信用しない』という人で、お金にシビア。家賃を滞納する人は容赦なく追い出し、店舗も人に任せず自分で指示していました。いつも若々しい上にお金持ちだから、女性にはモテていましたね。グラマラスな女性と半年間もヨーロッパ旅行に出かけ、美術品を買い漁ったりしていました。仕事ができる女性もまわりにいましたね。でもそんな女性たちも、いつの間にかいなくなりました」

 

あるとき、商売仲間が“結婚しない理由”を問いただすと、彼はこう答えていたという。

 

「子供ができて変なことされても困るからな。この商売をやるのは俺1人でいいんだ」

 

家庭の温もりを拒否し、巨額の資産を築いた川本容疑者。彼が追い求めていたのは何だったのだろうか――。

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