「朝は納豆かチーズに、ヨーグルトと山盛りのサラダを食べます。お米は食べません。

海外にいることも多いのですが、ヨーグルトは必ず食べるようにしています」

 

レシピ本『鎌田式健康ごはん』を5月に発売した諏訪中央病院の鎌田實名誉院長(64)は長野県で長年、食の啓蒙活動をしてきただけあり、自身の食生活も健康に重きを置く。

 

「長寿の秘訣は4つ。食物繊維・良い油を摂ること・減塩・発酵食品です。特に免疫細胞のある腸の状態を良くするためにキノコや野菜、寒天などの食物繊維と納豆、ヨーグルトなどの発酵食品、EPA・DHAを含む魚は積極的に摂るようにしています。ドレッシングはオメガ3を含むエゴマ油やオリーブ油などを使います」

 

鎌田医師は、1年の約半分を海外で過ごすこともある。

「やっぱり現地のおいしいものを食べるのは楽しみです。何人前もの焼き肉やステーキも平気で食べちゃいます。実は、BMI値は軽度肥満の25〜30が長寿というデータがあって、僕は27です。粗食を勧める医者もいますが、大正時代の平均寿命は40代。少しくらいふっくらしていても全然問題ないんです」

 

約40年間、食事の見直し運動を長野県で続けてきたことを鎌田医師は振り返る。

「当時の長野県民は脳卒中ワースト1位でした。長い冬の間、野菜は採れず、保存食の漬け物は塩分が高かった。山だから魚に馴染みもなかった。それが長い草の根運動の末、ついに長寿の県第1位という結果が出たんです。おいしいと感じることと、健康的な食事で、人生を豊に送ることが大切ですよね」