「40〜50代も、半年後“3回目のワクチン接種”を」医師が警鐘
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■体内の“抗体工場”をより強固にするために

 

気になるのは、2回目の接種の3カ月後に、220〜858ユニットと、3分の1から5分の1まで激減している点だ。せっかくつらい副反応を乗り越えたのに……という人も多いだろう。

 

「抗体価は低下していますが、新型コロナウイルスの抗原を一度覚えた『メモリーB細胞』は、次に感染した際、その抗原の刺激により、抗体を短期間に増産します。ワクチンを2回接種することで、年齢に関係なく、抗体価を急上昇させて新型コロナウイルスの増殖を抑える態勢が確保できるのです」

 

ワクチン接種は、ウイルスの攻撃を迎え撃つための“抗体工場”ができるようなもの。ブースター接種は、その工場をさらに強化させ、感染や重症化の予防効果を高める目的があるのだという。

 

「日本でも2回のワクチン接種をした人の感染者が少しずつ出てきていますが、ある一定以上の抗体価を維持しなければ、感染を十分に予防することはできません。2回目の接種後、高齢者は半年経過した段階で3回目の接種を行い、抗体価を再び上昇させることが安全策になるのです。現在の感染拡大の状況を考えると、高齢者だけでなく、感染予防効果を維持するためにも、40〜50代の人も半年から1年おきなど定期的にワクチン接種をして、抗体価を上げておく必要があると考えます」

 

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