オミクロン株対応ワクチン 医師が解説「11月接種になればベスト」
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■接種時期は11月以降がベスト

 

60歳未満の人や、すでに4回目を接種した60歳以上の人は、オミクロン株対応ワクチンを直ちに接種することはできないが、少し遅れても問題はないと上さんはいう。

 

「東京などでは7月末から8月初旬にかけて感染がピークアウトしており、9月中に収束が見込まれています。たとえばインフルエンザは12〜1月が流行期のため、10月くらいからワクチン接種が始まります。これまでの傾向から、新型コロナは春に小さな流行があり、夏と冬に大流行を迎えています。夏よりも大きな流行となる冬は、12月末から2月くらいに感染者が増えるとみられます。逆算すると、接種時期は11月以降がベストです」(上さん)

 

8月31日、日本医師会の釜萢常任理事は、コロナとインフルエンザのワクチンを同時に接種できるようにするべきだと提案している。もちろん、ワクチンを未接種な人はただちに接種すべき。

 

「オミクロン株が軽症で済む可能性が高いといっても、まったく抗体がない人は症状が重くなる可能性があります。ワクチンを1回も接種していない人は早急に接種しましょう」(上さん)

 

前出の五藤さんが補足する。

 

「現行ワクチンでも重症化予防には効果が十分あります。とくに60歳以上の高齢者、60歳未満でも基礎疾患をお持ちの方、またそのご家族は“空白期間”がないよう、接種券が届いたら速やかに接種しておくと安心です」

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