コロナ&インフルの“同時接種”に医師警鐘「副反応がひどくなる可能性」
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■痛みが増し、全身の倦怠感が強く出ることも

 

佐藤先生もワクチンは感染予防に効果的であるが、同時接種はリスクが高いと危険性を指摘。

 

「コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種によって、接種後の副反応がひどくなる可能性があります。

 

接種部分の痛みが増し、これまで以上に全身の倦怠感が強く出ることも考えられるのです」

 

菊池先生のクリニックでも同時接種は行わないとしている。

 

「やはり同時接種後の副反応がどう出るかわからない怖さがあります。個別接種では副反応の熱が38度だったのが、同時接種で40度になるという可能性も十分考えられるでしょう。

 

また同時に打つと、副反応が出た場合、どちらのワクチンによるものなのかわからず対処が難しくなる恐れも。

 

私自身、コロナワクチンだけを打った場合でも副反応で高熱が出るため、同時接種は避けます」

 

では実際、インフルエンザワクチンとコロナワクチンを打つ場合、どのくらいの間隔を空けるべきなのか。

 

「ワクチン接種による副反応のほとんどは1週間程度で治まるため、1つのワクチンを打ったあと、次にワクチンを打つのは、1週間は空けるのがよいでしょう」(菊池先生)

 

同時接種でなければコロナワクチンとインフルエンザワクチンで接種する腕を変える必要はないと佐藤先生は提言。

 

「コロナワクチンは筋肉注射、インフルエンザワクチンは皮下注射であり、接種部位も多少異なるため、1週間の間隔を空けるのならば同じ腕で全く問題ありません。

 

成分が血液中に入れば同じですから、同じ腕に打ったからといって副反応が強くなったり、ワクチンの効果が変わったりすることもありません。

 

接種後の副反応で、腕を上げるのが痛いなど日常生活への支障を考えれば、利き腕でないほうに打つのがいいでしょう」

 

今後の流行に備えてインフルエンザワクチンの接種は11月までに終わらせるのがベストだという。

 

「どちらのワクチンも免疫がつくまで2週間かかります。

 

毎冬、日本のインフルエンザの流行は12月から3月にかけてですが、オーストラリアの状況を見ても、例年よりも早い感染拡大が考えられます。10月の接種開始から遅くても11月末までには、コロナとインフルの2つのワクチン接種が完了していることを推奨します」(佐藤先生)

 

同時流行が懸念されるなか、コロナとインフルのワクチン接種には余裕をもったスケジュールで備えよう。

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